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蟻地獄は相撲を取る虫だった


蟻地獄の巣の写真ウスバカゲロウの幼虫を蟻地獄といいます。神社やお寺の軒下の乾いた土に、すりばち状の穴を掘って隠れ、すべり落ちてくる蟻などを捕食して生活しています。

この蟻地獄を佐野方言で、トッコバッコ・チチケッポ・チッポケッポなどと呼んでいます。佐野地域(越名周辺は湿地帯であったため蟻地獄の方言はほとんどない)と田沼地域の北部はトッコバッコ、田沼地域の南部はチチケッポ、葛生地域はチッポケッポといいます。

佐野に広く分布するトッコバッコについて述べてみましょう。日本の国技といえば相撲ですが、江戸時代(約350年前)の相撲は、すぐに組み合うことがほとんどありませんでした。睨み合いが多く、相手の隙をみて、引っ張ったり、蹴ったり、突き飛ばしたりする荒々しいものでした。蟻地獄2匹を合わせると、力士のように、しばらく睨み合いをしてから、はげしく組み合います。それを見ていた見物人(子どもたち)は、早く組み合えとばかり「トッコバッコ、トッコバッコ」と行司のように掛け声をかけました。トッコは早く来いという意味の「疾く来」、バッコも早く来いという意味で、「早く来」が変化したものです。佐野では「早く来い」を方言でハッコといいますがこれと同じです。

お互いに早く組み合って、力を競い合え、といいながら遊んでいた当時の子どもたちの姿が、目に浮かんでくるようですね。

(市民記者森下喜一)
 
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