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ドドメは子どもの大好物だった


桑の実の写真夏の太陽が照りつけるきびしい暑さがやってくると、子どもたちは川のフカンボ(水の深い所)で水浴びをして遊びました。以前の川は汚れがなくきれいな水が流れていました。農薬や除草剤の心配も無かったし、下水や汚物が流れてくる心配もありませんでした。 しばらく水浴びをしていると、寒さで唇(くちびる)が紫色に変わってしまいます。それを見た友達が、「オメの唇はドドメイロになったぞ、」などといったものです。

ドドメ(ドドミという人もいます)は桑の実の意、桑の実が熟すと紫色になることから、ドドメイロは紫色の意に転じました。紫色に熟したドドメは、甘みがあっておいしく、子どもたちの大好物でした。夢中になって食べているうちに、くちびるがドドメイロになり、水浴びをしたときの唇と同じ色になってしまいます。桑の実をドドメというようになったのは、「がまずみ」という植物と深い関係があります。がまみずは別名ソゾミといいます。ソゾミは高さ2、3メートルの低木で、昔は雑木林でよく見かけました。夏になると、小さな白い花が密集して咲き、秋になると大豆程度の赤い楕円形の実をたくさん付けます。

甘酸っぱいため、昔はおとなも子どもも、ソゾミを好んで食べたものです。後にソゾミが訛(なま)ってドドメ(ドドミ)になり、桑の実の色や形がこれに似ていることから、桑の実をドドメ(ドドミ)というようになりました。最近は桑畑が少ないこと、飽食(ほうしょく)の時代とあって、ドドメとは縁が遠くなってしまいましたね。

(市民記者森下喜一)
 
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