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吸い込んで出す器具をスイハクという


漏斗の写真上部の口が広く、下部の口が狭くすぼまっていて、穴のあいている金属製、または木製・竹製の器具を漏斗(じょうご)といいます。これは水や酒のような液体を、瓶(びん)や徳利(とっくり)などの口に注ぎ入れるときに用いるものです。漏斗は液体が漏(も)れる斗(ます)のようなもの、ということから当てられた漢字です。

ところで、佐野では漏斗のことを、昔からカナジョーゴまたはスイハクといっていました。昔の漏斗は、ほとんど木製か竹製でした。後世になって金属の漏斗が作られるようになると、漏斗の頭に「金」を添えて、カナジョーゴという新しい方言が生まれました。漏斗は、液体を吸い込むと同時に下からそれを吐き出すことから、「吸い吐く」というようになり、それがそのまま方言「スイハク」となって残りました。

漏斗と語源は違うものの、同音同意語に上戸(じょうご)があります。昔、百姓の戸口は、家によって口の多い家と少ない家があり、多い家から上戸、中戸、下戸(げこ)と呼んでいました。それを飲酒量になぞらえて、酒飲みを「上戸」といいましたが、後世になると、「飲み上戸」というようになりました。また、酒に酔うとよく笑う人を「笑い上戸」、よく泣く人を「泣き上戸」といいました。酒を飲めない人は「下戸(げこ)」といいました。「飲み上戸」とは、飲んでも飲んでも、上の口から下の口へと出ていってしまい、飲み始めたらきりがない人で、まるで漏斗のようだということから出た言葉です。

(市民記者森下喜一)
 
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