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「セ」「ナンショ」には軽い尊敬の意がある


中年以上の人が日常的に使っていることばに、「セ」があります。

「帰りに寄らっセ(お寄りください)」「酒でも飲まっセ(お飲みください)」

「寄る」とか「飲む」という語のあとに、「セ」を付けて表現すると、軽い尊敬の意を含んだ命令形になります。話し手は、自分と同年齢、あるいは自分より年上で親しい者に「セ」を用います。

セのあとにさらに「な」とか「よ」を添えて、「寄ってガッセな」「飲んでガッセな」などというと、親しみや相手に呼びかける意が加わります。これは「寄って行かっセな」が変化したものです。また、セを「食べる」「来る」に付けて、「ラーメンでも食べらッセな」「また遊びに来(き)らッセな」などともいいます。「食べら」とか「来ら」という言い方(活用)は一般的にないので、たいへんめずらしく佐野方言の特徴といっていいでしょう。敬語の命令表現に、もう一つ「ナンショ」があります。

「(おいしいお菓子ですから)お上がンナンショ」(召し上がってください)、「この椅子へお掛けナンショ」(お掛けください)

「ナンショ」は、明治・大正生まれの人たちがよく使っていました。これは江戸の遊里ことば(女性語)で、尊敬の意を表す「なんす」(…なさるの意)の命令形に、呼びかけの意を表す「よ」が付いたものです。この「なんしょ」が佐野に伝わり、その当初から男女ともに使っていました。

(市民記者森下喜一)
 
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