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蛍袋(ほたるぶくろ)を叩いた音が方言になった


4、5月になると、原野や道ばたに高さ約50センチの、紅紫色をした釣り鐘状の花を見かけることがあります。この花を共通語で蛍袋(ほたるぶくろ)といいます。袋の形をしているので、昔の子どもたちはこの花に蛍を入れて遊んだといいます。このことから「ほたるぶくろ」という名が付きました。この花はよく見ると半透明色なので、子どもが蛍を入れて遊びたくなるのも当然だったかも知れません。

垂れ下がった釣り鐘に似ていることから、ツリガネソーといったり、この花は葬礼に用いる提灯(ちょうちん)にも似ていることから、ソーシキバナともいいます。蛍袋の別名はおびただしい数にのぼります。佐野やその周辺には、チョーチンバナという所があちこちにあります。提灯は片手に持ってぶら下げるので、火が垂れているように見えます。提灯は「火垂る(ほたる)」であることから、チョーチンバナというようになったというわけです。

ところで、佐野の子どもは、蛍袋を下向きにして手の平にのせ、片方の手の平で勢いよくたたくと、大きな音を発します。そのときに出るトッカンという音をみんなで楽しみました。だれの音が高いかなどその優劣を競い合うこともありました。この音から蛍袋をトッカンバナというようになり、今でもそう呼んでいる人がいます。昔の子どもは自然を友とし、自然を生活の一部としていたことがよくわかります。

(市民記者・森下喜一)
 
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