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色や音から生まれた方言・烏瓜とさいかち


形から生まれた烏瓜(からすうり)の方言と、果実の音から生まれたさいかちの方言について述べてみましょう。

烏瓜は蔓草(つるくさ)で、山や野原に生えている木に絡みつき、夏には6、7センチの楕円形の果実をつけます。晩秋になると、その実が熟し真っ赤になります。蔓(つる)に垂れ下がっているその実を好んで食べる烏(からす)は、その周りをくるくる回ることから、烏瓜をカラスポッグリ・カラスチンゴ・カラスノキンタマなどと呼ぶようになりました。いずれの方言も「烏の金玉」を連想して作られたものです。

さいかちは山や河原などに成長する高木で、秋になると長さ30センチほどのゆがんだ莢(さや)が垂れ下がります。莢には平たい種があって、熟すと茶色になり木から落ちてきます。その莢を振り動かすとガチャガチャとかガラガラと音を立てることからその音がさいかちの方言になりました。

この種を水の中に入れると、石けんのようなはたらきをし、皮膚をなめらかにするというので、化粧用としたり、昭和の初め頃までは洗顔用とすることもありました。また、野上地域では、火にいぶしたガチャガチャを、トブグチにさして置くと魔除けになるという信仰的な風習もありました。さいかちの果実は日常生活には大切なものでしたが、今ではその木も見かけないし、方言も消えてしまいました。

(市民記者・森下喜一)
 
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