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仕事が嫌いな男をジジオコといった


まじめによく働く人をカセギモン、ハタラキモンといいますが、やや軽蔑の意を込めてカセギヤ、カセギニンなどということもあります。これとは反対に、年齢的に若いのに、年老いたお爺さんのように働かず、毎日ぷらぷらしているような人(男)をジジオコといいます。

昭和の初め頃までは、養蚕が盛んで、多くの農家で蚕を飼っていました。蚕が成長する過程に、「眠」があり、この間は静止状態になって、桑の葉も食べず眠りの状態にはいります。眠りが終わると脱皮が始まります。こうした行為を4回繰り返したのち(4眠)、口から糸(絹糸)を吐き、繭を作り始めます。

蚕は皆同じように成長するとは限らず、育ちの遅れる蚕もいます。このような蚕をオクレッコといいますが、中には食べるだけ食べて大きく生長しても、繭を作らない食い逃げ蚕もいます。このように役立たずの蚕をジジオコといいます、爺とオコサマ(「蚕」に対する尊敬語)の「オコ」が結びついてできた方言です。

大正生まれの人たちは、このような蚕になぞらえて家に引きこもって仕事もせず、寝転んでばかりいる中年男をジジオコといっていました。

「まだ40、50歳代の若さだというのに、食べるだけ食べて何もしネーモンだから、近所の人は、あの男をジジオコだっていってヤンシタ(ました)よ」

かつてよく使われたジジオコはもはや過去の語となりつつあります。
(市民記者森下喜一)
 
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