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テンジョコダマとは、もとは高くて遠いところをいった


建物の屋根や屋根裏など最も高いところを、方言でテンジョコダマ、あるいはテンジョクダマなどといいます。

五、六十年前の農家の屋根はほとんどがクズヤネ(麻の皮をはぎ取った殻からでふいた屋根)でした。麻の殻を用いてふいたのでオガラヤネともいいました。このように麻殻でふいた屋根の家を一般にクズヤといいます。

「クズヤはドコンチ(どの家)だって、エロり(いろり)でモシキ(たきぎ)を燃すもンだから、テンジョコダマ(天井裏)は煤すすけてまっ黒だよ」

建物ばかりでなく、樹木のてっぺん・山のてっぺん・頭のてっぺんなど高いところはみんなテンジョコ(ク)ダマといいます。

「頭のテンジョクダマに、ごみがくっ付いてッカンネ(いるよ)」


「猿が畑の作物を食べ荒らしてシャーネ(仕様がない)から、石ッコをブンナゲてオットバシ(追い払っ)たら、トーナス(かぼちゃ)かかえて、木のテンジョクダマへするするって登ってッチャッタよ」

空や天のように高いところや遠いところを、昔は「天竺(てんじく)」といいました。この「てんじく」が訛なまってテンジョコ(ク)になり、これに方向を表すダマ(「ざま」の変化語)が付いて、テンジョコ(ク)ダマとなりました。

テンジョコ(ク)ダマが日常的に使われていたのは、昭和初期頃までで、今では高齢者をのぞいてほとんど使われなくなってしまいました。

(市民記者 森下喜一)
 
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