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こおろぎの鳴き声は、お坊さんの経文を唱える声に似ていた?


8月から10月にかけて鳴くこおろぎは「秋鳴く虫」の総称として、昔から広く知られていました。こおろぎの鳴き声が文字化されたものをみると、コロコロコロコ口・キリキリキリキリなどいろいろです。聞く人の主観によって、鳴き声はさまざまな文字で書き表わされています。こおろぎといえば、普通えんまこおろぎのことで、コロコロと鳴くといわれています。

こおろぎは、きれいな声で長々とよどみなく鳴き続けます。昔の人は、コロコロという鳴き声を聞いて、お坊さんが左肩から右脇下へと袈裟(衣の上にまとう法衣)をかけて、経文を唱えている声のように感じました。そこでこおろぎを、ケサカッカ(ケサガッカ)というようになりました。

ケサは袈裟の意。カッカは、こおろぎの鳴き声コロコロがコッコとなり、それがさらに変化したものです。

「秋ンなって、日が暮れかかると、田んぼのアゼッコ(あぜ道)やミチッパタ(道端)のクサパッコで、ケサカッカがコロコロコ口コロ鳴いてるよ」

カッカという音から、カ力・ハハ(母)を連想し、ケサハッハ、ケサガハハという方言も使われるようになりました。虫の鳴き声も聞きよう、考えようによって、いろいろな方言が生み出されるものですね。ところで、これらの方言の使用中心地は旧安蘇郡(田沼・葛生)で、明治生まれの人たちが使った古い方言です。明治以降はほとんど使われなくなってしまいました。


(市民記者 森下喜一)
 
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