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修繕することをハソンするという


終戦になっても5・6年の間は、食糧やものがおびただしく不足した時代でした。生活に必要な道具や器具類などを入手することはとても困難でした。器物や履き物などは、使えば、必ずいたんだり壊れたりします。
このような状態になったものを修繕することを、方言ではハソンするといいました。

鋳掛職人が「鍋や釜などに穴があいていたらハソンシヤンス(します)よ」と各家を回りました。かつて一般の家庭で使っている鍋や釜は、穴のあきやすいジェラルミン製のものがほとんどでした。また「ハソンする雨傘がアリャンス(あります)かぁ」といってくる雨傘職人、「いたんで履けないような革靴があったらハソンシヤンスゼー」といって立ち寄る靴職人などもいました。昭和の中頃になると「ハソンする」という方言を使う人はめっきり少なくなりました。

ハソンは「破損」と書きます。それなのになぜハソンするが、修繕するという意味で使っているのでしょうか。それは昔の人の着物の洗濯と関係があります。

着物を洗濯するためには、まず縫い合わせた糸をほぐします。ばらばらになった布を、洗濯板でごしごしと洗い、その洗った布に糊をつけ、張り板に張りつけます。最後にそれらの布を縫い合わせると、元の着物にでき上がります。ハソンすること(着物をほぐすこと)は結局修繕すること、繕うことになりますね。


(市民記者 森下喜一)
 
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