熱中症に注意しましょう!
本格的な夏の時期となりました。暑さを感じない日でも、気温を確認し、熱中症予防対策をしましょう。
新型コロナウイルス感染予防に伴うマスク着用により、皮膚からの熱が逃げにくくなったり、喉の渇きが感じにくいなど、熱中症のリスクが高くなっています。
暑さを避け、水分を摂るなどの「熱中症予防」と、マスクや換気などの「感染症予防」を両立させましょう。
佐野市作成チラシ「さのまると防ぐ!コロナ禍の熱中症4箇条」 (PDFファイル: 595.6KB)
佐野市作成チラシ「熱中症や感染症予防のため、日頃から免疫力を高めましょう!【栄養編】」 (PDFファイル: 315.2KB)
熱中症とは
暑い環境にいると、体の中の水分や塩分のバランスが崩れて、体温調節がうまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態を指します。
毎年亡くなられる方がいる、生命にかかわる危険性の高い病気ですが、きちんと予防・対処をすれば防げる病気です。
熱中症の主な症状
めまい・立ちくらみ、手足のしびれ、筋肉のこむら返り、頭痛、吐き気・嘔吐、気分が悪い、倦怠感、いつもと様子が違う など
(注意)自力で水分・電解質・塩分補給ができない場合は医療機関へ
重症になると...
返事がおかしい、意識がもうろうとする、意識消失、けいれん、高体温 など
(注意)これらの症状がある場合は、すぐに救急車を呼びましょう。
いつ、どのような時に起こりやすいか
熱中症を引き起こす条件は、「環境」と「からだ」と「行動」によるものが考えられます。
環境
・気温や湿度が高い/風が弱い/熱波の襲来/日差しが強い
・閉め切った空間(部屋、車内など)/エアコンがない・エアコンを適切に使用しない
・急に暑くなった日
(注意1)熱中症による死亡者の数は、真夏日(30℃)から増加します。35℃を超える日は特に注意が必要です。
(注意2)高齢者の熱中症は、半数以上が自宅で発生しています。特に高齢者は自宅を涼しくし、若い世代は屋外での作業中や運動中に注意が必要です。
(注意3)暑さに慣れていない時期(梅雨の合間の急に気温が上がった日、梅雨明け直後など)、体調が悪い時、寝不足の時、二日酔いの時などは要注意です。
からだ
・高齢者/乳幼児/障がいのある方
・肥満/持病(心疾患、糖尿病、高血圧、認知症など)がある方
・低栄養状態
・下痢や風邪での脱水症状
・体調不良(寝不足、二日酔いなど)の方
(注意1)全国の熱中症による死亡者の約8割が高齢者です。約半数が80歳以上ですが、若い世代も注意が必要です。
(注意2)佐野市においても、昨年の熱中症による緊急搬送の半数以上は高齢者となっています。
行動
・激しい筋肉運動や慣れない運動
・長時間の屋外作業
・水分補給をしない、できない
予防と対策
室内で涼しく過ごす工夫
・窓からの日射を遮断する(すだれや遮光カーテン、日遮断フィルムの使用)
・扇風機やエアコンを使って温度調節をする
・風通しを良くする(向き合う窓を開けて風の通り道をつくる、扇風機で空気の流れを作る)
・気化熱を利用する(気温が低いうちに打水をする)
(注意)節電を意識するあまり、熱中症の予防を忘れないように注意しましょう!
エアコン未使用下での熱中症が多くなっています。気温が高い日や湿度が高い日には、決して無理な節電はせず、適度に扇風機やエアコンを使用するようにしましょう。
衣服の工夫
・通気性のいい服、ゆったりとした服
・汗が乾きやすい服、吸汗・速乾素材の服
・熱を吸収しやすい黒色系を避ける
外出時の注意
・日傘や帽子の着用
・扇子や団扇、飲み物を持ち歩く
・暑い日は無理せず、外出はできるだけ控える
・こまめに休憩する
・体調がおかしいと感じたらすぐに涼しい場所で休む
こまめな水分補給
・のどが渇いてなくても、意識してとりましょう
例えば、外出前、運動前、起床時、入浴前後、汗をかく前、かいた後など
・アルコール飲料は利尿作用があるため、水分補給には適しません
・カフェインの過剰な摂取に注意しましょう
厚生労働省「食品に含まれるカフェインの過剰摂取についてQ&A」(別窓)
暑さに備えたからだづくり
・日頃から汗をかく習慣を身につける
・食事を少量でもバランスよく摂る
・規則正しい生活を心がけ、睡眠をしっかりとる
佐野市作成チラシ「朝ごはんを食べて夏バテを予防しましょう!」 (PDFファイル: 247.9KB)
夏の農作業で心がけること
農作業時の熱中症対策にご活用ください
農林水産省作成リーフレット「農作業中の熱中症に注意しましょう!」 (PDFファイル: 719.8KB)
熱中症かな?と思ったら
1.涼しい場所へ避難する
- 風通しの良い日陰・屋内や、できればクーラーが効いている室内に避難する。
2.脱衣と冷却
- 衣服をゆるめたり、脱がせる。露出した皮膚や下着の上から水をかけて、うちわや扇風機で風を送り、体を冷やす。
- 保冷剤や冷たい缶・ペットボトル飲料があれば、首の両脇、脇の下、足の付け根に当てて冷やすと効果的。
3.水分・塩分の補給
- 熱中症が疑われる時や大量に汗をかいた場合は、経口補水液やスポーツドリンクが最適。
- 冷たい飲み物で体内から体を冷やす。
(注意1)意識がもうろうとしている、水分を飲ませても吐いてしまう場合は、すぐに医療機関で処置を受けてください。無理に水分を飲ませるのは危険です。
(注意2)医師から水分・塩分摂取について指導を受けている方は、医師の指示に従ってください。
4.医療機関を受診する
上記対応しても症状が改善しない時は医療機関を受診してください。
自力で水分・塩分が摂れない時、また、意識がもうろうとしているときやけいれんを起こしているときは、直ぐに救急車を呼んでください。
熱中症対策リーフレットと関連サイト
熱中症対策にご活用ください。
熱中症対策リーフレット
環境省作成リーフレット「『新しい生活様式』を健康に!」 (PDFファイル: 1.4MB)
環境省作成リーフレット「熱中症~ご存知ですか?予防・対処法」 (PDFファイル: 2.8MB)
関連サイト
- この記事に関するお問い合わせ先
-
健康医療部健康増進課
〒327-8501
栃木県佐野市高砂町1
電話番号
(地域医療係、成人保健係):0283-24-5770 (母子保健係):0283-85-7317
ファクス番号
(地域医療係、成人保健係):0283-20-3032 (母子保健係):0283-24-2708
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更新日:2022年07月01日