木の葉石

木の葉石
分類
化石 (植物)
時代
新生代 第四紀 更新世
きれいな押し葉が石にはり付いてしまったかのように見えるこの化石。
栃木県那須塩原市で産出する植物化石です。地元では「木の葉石」と呼ばれています。
これらの化石は、塩原湖成層と呼ばれる地層から見つかります。
今から数十万年前、その場所には大きな湖がありました。湖畔にはたくさんの木々が生えていたため、その葉が湖に流れ込んで湖底に積もり、素早く埋まったことによって化石となりました。
数十万年前といえば、佐野市で見つかる動物化石と同じ時代です。
当時すでに現在と同じ種類の植物が生えていました。
そのため、植物図鑑を見れば化石の葉の種類がわかります。そして同時に、その植物が今どのような気候に生えているかを調べると、当時の気候も調べることができるのです。
このように、化石は太古の昔の環境も教えてくれるのです。
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更新日:2019年11月26日