講演会「小さな生き物がつくる鉱物の話~地球の気候変動を読み解く~」
企画展関連講演会「小さな生き物がつくる鉱物の話~地球の気候変動を読み解く~」

内容
企画展「生き物がつくる鉱物の話」に関連しまして、生き物がつくる鉱物である殻などからわかる大昔の地球環境を、古環境解析の専門家をお呼びして講演していただきました。
今回の講演は、石灰質の殻をもつ微小な生き物である有孔虫を研究している久保田好美さんに有孔虫を研究することによってわかることを話していただきました。有孔虫の殻を解析することによって、過去の古水温や、そこから過去の海流がどのように流れていたかを研究する話や、日本人のルーツを解明する話まで、様々な研究例をわかりやすく解説していただきました。
また、途中に煮干しを使って耳石を探す体験や、実際に深海底で採集されたサンプルから有孔虫を探す体験など、ワークショップを用意していただき、実際の研究活動の一端を体験させていただきました。
久保田さんの参加されている国際掘削調査や過去の黒潮の流れがどうなっていたかなど、有孔虫の殻から過去の地球の環境を解き明かす研究の話は大変興味深く、面白かったです。
あっという間に1時間半が過ぎ、まだまだ話が尽きない中、惜しまれながら終了となりました。
講師
久保田好美氏(国立科学博物館研究員)
開催日
令和6年11月9日(土曜日)
午後1時~午後2時30分
対象
一般
講演会の様子

- この記事に関するお問い合わせ先
更新日:2025年03月26日