羽子板展(2024年10月8日~12月15日)

更新日:2024年12月16日

会期:令和6年10月8日(火曜日)~令和6年12月15日(日曜日)

展示内容

毎年、12月に開かれる浅草の羽子板市といえば、師走の風物詩として今もにぎわいをみせています。商売繁盛の縁起物やその年に誕生した女児の初正月のお祝い物として、人々が羽子板を買い求めています。

佐野市で生産が盛んだった際物である羽子板、また、牧歌舞伎が行われる地であることにもちなみ当館では歌舞伎を題材とした押絵羽子板を所蔵しています。押絵とは、厚紙を布でくるみ、中に綿をいれ、立体的に花や鳥、人物などの形に細工をしたものです。

今回の展示では、歌舞伎の人気演目「暫(しばらく)」の鎌倉権五郎(かまくらごんごろう)、「本朝廿四孝(ほんちょうにじゅうしこう)」の八重垣姫(やえがきひめ)などの押絵羽子板(おしえはごいた)や、羽子板を描いた掛軸などを展示しております。

多くの方にご覧いただき、伝統工芸品である羽子板の魅力を感じていただければ幸いです。

最後になりましたが、開催にあたり、貴重な資料を提供していただきました所蔵者、ならびに、ご協力をいただきました関係各位へ厚く御礼申し上げます。

主な展示資料

◎羽子板

昭和期に作成されたと思われる歌舞伎役者の姿を押絵で表した大小様々な押絵羽子板を展示。

昭和から平成にかけて羽突き遊びで使われた描絵羽子板も展示。

その他、羽子板を持った人物の図柄等の掛軸等を展示。

★ 牧歌舞伎(栃木県指定無形民俗文化財)

佐野市北部にある牧地区に、江戸時代から伝えられた地芝居「牧歌舞伎」の公演時の写真類を紹介。

★吉澤人形頭(栃木県指定有形民俗文化財)

佐野市葛生地区で、上演されたといわれる人形芝居の様子を伝える吉澤人形を紹介。

・吉澤人形頭ほか

★そのほかに昭和50年の「葛生郷土かるた」を展示しています。

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歌舞伎役者の押絵羽子板(その1)

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歌舞伎役者の押絵羽子板(その2)

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押絵羽子板(姫その1)

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押絵羽子板(姫その2)

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羽子板を持った人物の掛軸等

吉澤人形頭コーナー

吉澤人形頭コーナー

展示リスト