ニッポンサイ(その2)

更新日:2021年03月04日

ニッポンサイの幼獣の生態復元模型と全身骨格復元模型の写真

ニッポンサイ(その2)

分類

化石(哺乳類)

時代

新生代第四紀更新世

佐野市で見つかったニッポンサイの化石は、歯や四肢の骨などから幼獣であると考えられています。

あごの骨をよく見ると、まだ奥歯が骨の中にかくれていて、大人の歯に生え変わっていません。また、足の長い骨を見ると両端に横線が入り、つながっていないことがわかります。これは成長途中である証拠で、成長が終わると骨の本体と端はつながり、1つの骨になります。

佐野市会沢町から産出したニッポンサイの骨格復元標本です。

骨格を復元した姿で、体長(頭胴長)は約190センチです。これがさらに成長したと考えると迫力があったことでしょう。

これまで現生のスマトラサイに近縁と考えられていましたが、近年の研究では、同じ時代にヨーロッパに生息していたメルクサイとの関係も示唆されています。

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