救急車がくるまでに

更新日:2021年08月24日

応急手当の基礎知識

応急手当の重要性

けが人や急病人が発生した場合、その場に居合わせた人(バイスタンダー)が応急手当を速やかに行うことが、救命効果の向上に繋がることは明らかです。佐野市消防本部の管内においても、バイスタンダーが応急手当を行い救急隊へ引き継ぎ、尊い命が救われた事例が報告されています。

緊急事態に遭遇したとき、適切な応急手当を行うためには、日頃から応急手当に関する知識と技術を学び、身につけておくことが必要です。

応急手当の必要性

突然の事故や急病などで救急車を呼ぶような現場に遭遇した場合、救急車が到着するまでに、なぜ応急手当を行う必要があるのでしょうか。


救急車が出場し、現場に到着するまでの平均時間は8分以上です。この救急車が到着するまでの空白時間がけが人・急病人の生命を大きく左右します。

心臓と呼吸が止まってからの時間経過による命が助かる可能性のグラフ

応急手当の目的

バイスタンダーが行う応急手当の目的は、「救命」「悪化の防止」「苦痛の軽減」です。

 

1.救命
   応急手当の1番の目的は、生命を救うこと「救命」にあります。
   反応がない・呼吸がない・気道異物(窒息)などの状態の場合は、救命を目的とした手当が必要で
   す。
        たとえば...心肺停止傷病者に対する心肺蘇生、大出血に対する止血
 

2.悪化防止
   応急手当は、けがや病気の人を治すために行うのではなく、それ以上に悪化をさせないことが目的
   です。けが人や急病人の症状・訴えをよく把握し、必要な応急手当を行ってください。
        たとえば...傷病者を楽な体勢にする、安全な場所に移動する
 

3.苦痛の軽減
   けが人や急病人は、心身ともにダメージを受けています。できる限り苦痛を与えない手当を心が
   け、「救急車がすぐ来ますから頑張ってください!」など、励ましの言葉をかけるようにしてくだ
   さい。

救命の連鎖(4つの輪)

救命の連鎖

1.心停止の予防
        突然死の可能性のある傷病を未然に防ぐ

2.早期認識と通報
        心停止の早期認識と119番通報

3.一次救命処置
        バイスタンダーによる心肺蘇生とAEDによる除細動

4.二次救命処置と心拍再開後の集中治療
        専門的な治療

救命処置の手順

救命処置の流れ(心肺蘇生法とAED使用)

救命処置の手順

この記事に関するお問い合わせ先

佐野市消防本部警防課

〒327-0844
栃木県佐野市富岡町1391
電話番号: 0283-23-9383 ファクス番号:0283-22-4441
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