救急車がくるまでに
応急手当の基礎知識
応急手当の重要性
けが人や急病人が発生した場合、その場に居合わせた人(バイスタンダー)が応急手当を速やかに行うことが、救命効果の向上に繋がることは明らかです。佐野市消防本部の管内においても、バイスタンダーが応急手当を行い救急隊へ引き継ぎ、尊い命が救われた事例が報告されています。
緊急事態に遭遇したとき、適切な応急手当を行うためには、日頃から応急手当に関する知識と技術を学び、身につけておくことが必要です。
応急手当の必要性
突然の事故や急病などで救急車を呼ぶような現場に遭遇した場合、救急車が到着するまでに、なぜ応急手当を行う必要があるのでしょうか。
救急車が出場し、現場に到着するまでの平均時間は8分以上です。この救急車が到着するまでの空白時間がけが人・急病人の生命を大きく左右します。

応急手当の目的
バイスタンダーが行う応急手当の目的は、「救命」「悪化の防止」「苦痛の軽減」です。
1.救命
応急手当の1番の目的は、生命を救うこと「救命」にあります。
反応がない・呼吸がない・気道異物(窒息)などの状態の場合は、救命を目的とした手当が必要で
す。
たとえば...心肺停止傷病者に対する心肺蘇生、大出血に対する止血
2.悪化防止
応急手当は、けがや病気の人を治すために行うのではなく、それ以上に悪化をさせないことが目的
です。けが人や急病人の症状・訴えをよく把握し、必要な応急手当を行ってください。
たとえば...傷病者を楽な体勢にする、安全な場所に移動する
3.苦痛の軽減
けが人や急病人は、心身ともにダメージを受けています。できる限り苦痛を与えない手当を心が
け、「救急車がすぐ来ますから頑張ってください!」など、励ましの言葉をかけるようにしてくだ
さい。
救命の連鎖(4つの輪)
1.心停止の予防
突然死の可能性のある傷病を未然に防ぐ
2.早期認識と通報
心停止の早期認識と119番通報
3.一次救命処置
バイスタンダーによる心肺蘇生とAEDによる除細動
4.二次救命処置と心拍再開後の集中治療
専門的な治療
救命処置の手順
救命処置の流れ(心肺蘇生法とAED使用)
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佐野市消防本部警防課
〒327-0844
栃木県佐野市富岡町1391
電話番号: 0283-23-9383 ファクス番号:0283-22-4441
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更新日:2021年08月24日