救急救命士

更新日:2021年08月24日

消防士のイラスト

救急救命士は、平成3年に制度化されました。救急救命士法に基づき、医師の指示のもとに救急救命処置を行います。

救急救命処置とは、その症状が著しく悪化するおそれがあり、またはその生命が危険な状態にある傷病者が医療機関に搬送されるまでの間に、その傷病者に対して行われる気道の確保、心拍の回復その他の処置であって、その傷病者の症状の著しい悪化を防止し、またはその生命の危険を回避するために緊急に必要なものをいいます。

救急救命士国家試験 受験資格

1.消防法に規定する課程を修了し、救急業務に5年、もしくは救急活動に2000時間以上従事した者で
   あって、文部科学省が指定する学校・救急救命士養成所において1年(厚生労働省で定める者にあ
   っては6ヶ月)以上必要な知識・技術を修得した者

2.大学に入学することができる者で、指定された学校・救急救命士養成所において2年以上必要な知
   識・技能を修得した者

3.受験資格の特例
   救急救命士法が施行された平成3年8月15日現在に、すでに正看護師免許を取得しているか、または
   正看護師の養成課程を修了していたか、もしくは修得中で、その後その課程を修了している者

救急隊員の資格

救命救急活動のイラスト

1.救急課程修了者
消防学校において、250時間以上の教育を
受けた者
(佐野市消防本部の救急隊員はほぼ全員
が救急課程を修了しています。)

2.救急救命士
厚生労働省が実施する救急救命士国家試
験に合格した者

応急処置・救急救命処置

救急課程修了者ができる処置

応急処置・救急救命処置の画像

・用手法による気道確保
・胸骨圧迫
・呼気吹き込み法による人工呼吸
・圧迫止血
・骨折の固定
・ハイムリック法および背部叩打法による異物の除去
・体温・脈拍・呼吸数・意識状態・顔色の観察
・必要な体位の維持、安静の維持、保温
・口腔内の吸引
・経口エアウエイによる気道確保
・バックマスクによる人工呼吸
・酸素吸入器による酸素投与
・聴診器の使用による心音・呼吸音の聴取
・血圧計の使用による血圧の測定
・心電図の使用による心拍動の観察および心電図伝送
・鉗子、喉頭鏡による異物の除去
・経鼻エアウエイによる気道の確保
・パルスオキシメータによる血中酸素飽和度の測定
・ショックパンツの使用による血圧の保持および下肢の固定
・自動式心臓マッサージ器の使用による胸骨圧迫の施行
・特定在宅療法継続中の傷病者の処置の維持
・自動体外式除細動器(AED)による除細動

救急救命士ができる処置

救命救急士の処置している画像

・救急標準課程修了者が実施できる応急処置
・精神科領域、小児科領域、産婦人科領域の処置
・気管内チューブを通じた気管吸引
・血糖測定器を用いた血糖測定
・半自動式除細動器による除細動(心室細動・無脈性心室頻拍)

【医師の具体的指示でできる処置(特定行為)】
・乳酸リンゲル液を用いた静脈路確保および輸液(点滴)
・エピネフリンを用いた薬剤の投与
・低血糖発作傷病者に対する、ブドウ糖溶液の投与
・食道閉鎖式エアウェイ等の器具を用いた気道確保
・気管挿管

この記事に関するお問い合わせ先

佐野市消防本部警防課

〒327-0844
栃木県佐野市富岡町1391
電話番号: 0283-23-9383 ファクス番号:0283-22-4441
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