道路の下に秘密がいっぱい!水道工事ってどんなことしてるの?

更新日:2025年06月27日

水道工事ってどんなことしてるの?

わたしたちの暮らしに欠かせない安全でおいしい水を届けるために、道路の下には水道管が埋められていて、老朽化や漏水などで取り換えが必要なところを計画的に新しい管に更新しています。

水道工事では道路を通行止めにしたり、音がうるさかったり、また一時的に水がでなくなったりとご迷惑をおかけすることがたくさんあると思いますが、実際どのようなことをしているのか疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。そこでこのページでは水道工事の流れについて解説していきたいと思います。

水道工事のながれ

1.工事の計画と設計

今使われている水道管の経過年数や漏水発生状況などから更新を行う場所を決定します。決定した場所の現地調査や当時の図面などで下水道、ガス、電気、通信などの埋設状況を確認して新しい水道管の設計を行います。関係する機関などとの協議も行い、設計が決まったのち工事へと進みます。

配管図

配管図:どんな材料でどのように水道管布設していくかを示します。

 

断面図

断面図:水道管の深さや布設後の埋戻し方法などを示します。

2.道路の下に埋まっているものを調査

設計時に図面などで確認していても、実際には図面と位置や深さが違ったり、想定していない埋設物があったりします。そこで工事の前に道路を試し掘りをして現場の状況を確認します。

試掘

試掘状況

事前に試し掘りを行い、埋設されている管などの位置や深さを確認することで手戻りをなくしたり、破損のリスクを回避することができます。

3.新しい水道管の布設

試し掘りなどで設計と現場の状況に相違がなければ、計画された位置と深さで水道管を布設していきます。水道管が深い場所などは土が崩れてくる危険もあるため土留めを設置して安全を確保しながら工事を行います。

水道管を布設したところは、その日のうちに埋め戻して仮の舗装をかけて通行できるようにしています。現場の状況にもよりますがおおむね1日で15m~30mずつ工事が進んでいきます。

水道管釣込み

水道管の釣込み状況

水道管布設

水道管布設状況

4.布設した管の洗浄と水漏れの確認

新しい水道管も工事中に土砂などのよごれが管の内面についてしまうことがあります。そのため布設完了後は洗浄作業を行っています。また管の継ぎ目などが施工不良による水漏れがないかの検査も実施します。

水道管洗浄

管内にピグを挿入しておき、水圧により押し出すことで洗浄を行います。

水圧試験

新しい水道管に高い水圧を一定時間かけ、水圧が低下しないかどうか確認します。

5.各家庭の給水管のつなぎ替え

各家庭の給水管を古い管から新しい管につなぎ替えます。この作業の時は、水が数時間使えなくなります。また、つなぎ替えてすぐは濁った水や白濁した水が出る場合もありますが、蛇口で水を数分出しておけば、たいていの場合解消されます。

給水管図

6.舗装の復旧

水道工事が完了した後は、掘り起こしたところの舗装をきれいにやり直してようやく工事完了となります。

舗装敷均し

舗装敷均し状況

舗装復旧

舗装復旧完了

補足

新しい水道管を布設する際は、ダクタイル鋳鉄管(GX形)や水道配水用ポリエチレン管(HPPE)など耐震性を有する管を使用し水道管の耐震化を進めています。

ダクタイル鋳鉄管

ダクタイル鋳鉄管(GX形)

継手が伸縮・屈折し、管路全体で地盤の変異を吸収する。

水道配水用ポリエチレン管

水道配水用ポリエチレン管(HPPE)

EF(電気融着)接合により管と継手が一体化し、地震による地盤の変位にも追従

この記事に関するお問い合わせ先
上下水道局水道課

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栃木県佐野市大橋町1165
電話番号:0283-22-1696 ファクス番号:0283-23-2747
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