企画展
Exhibitions
開催中の企画展
田村耕一の世界展
会期
令和7年7月4日(金曜日)~令和7年11月9日(日曜日)
開館時間
午前9時~午後5時
入館料
無料
本展について
田村耕一の世界展
田村耕一は、生涯において「鉄絵」の表現を追い求め、深い味わいと温もりをたたえた独自の世界を築きました。鉄分を含む顔料で描かれる鉄絵は、黒色、茶褐色、黄褐色など発色は決して派手ではないものの、土と釉薬が織りなす繊細な調和によって、それは暮らしに溶け込む芸術として多くの人々に愛されています。
「絵描きがキャンバスに描くように、私は土と釉薬を使って美しいもの、それでなければ表せない味わいのあるものを作りたいと思います。」
この言葉のとおり、田村は“やきものにしかできない”絵と形の融合に挑み続けました。若き日に図案を学んだ経験をもとに、器というキャンバスに、灰釉・鉄釉・柿釉・黒釉・白泥釉・青磁釉など多彩な釉薬を自在に使いこなし、流し掛け、掛け分け、ろう抜きなど様々な技法を駆使して独自の表現を追求しました。壷や皿、陶匣、茶碗、酒器、湯呑といった多様な形を通して、その世界は広がっていきます。
その上、目を惹くのは「絵の文様」です。師・富本憲吉の「模様から模様を作らず」という教えを受け継ぎ、佐野の渡良瀬遊水池やアトリエの庭にある身近な自然――鷺、竹、梅、柿、椿、鉄仙、ほたるぶくろ、柘榴などをモチーフに、写生や写真を通してその本質をとらえ、洗練された抽象へと昇華させました。
本展では、陶芸作品に加え、色紙による絵画や漆工芸など、田村耕一が挑んだ多彩な表現領域をご紹介いたします。陶芸という枠を超え、広がる“田村耕一の世界”を、感じていただければ幸いです。
メイン作品
かけわけつばきもんふたつきこつぼ
掛分椿文蓋付小壺
これからの企画展
令和7年度の企画展
会期・内容
令和7年11月14日(金曜日)~令和8年3月1日(日曜日)「モノトーンとカラフル」
- この記事に関するお問い合わせ先
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佐野市人間国宝田村耕一陶芸館
〒327-0022
栃木県佐野市高砂町2794-1 まちなか活性化ビル「佐野未来館」1階
電話番号:0283-22-0311 ファクス番号:0283-22-0311
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更新日:2025年07月04日