牧歌舞伎・吉澤人形頭

更新日:2019年11月10日

牧歌舞伎(まぎかぶき)

牧歌舞伎の演技中:紫色の衣装にかつらをかぶり番傘を持っている5人が並んでいる写真

 牧地区に伝わった「牧歌舞伎」は、江戸時代から現在まで受け継がれている地芝居です。昭和35年に栃木県重要無形文化財の指定を受けています(昭和52年に無形民俗文化財に指定変更)
 江戸時代後期に江戸の歌舞伎役者・関三十郎により伝えられたのが始まりといわれています。現在も牧歌舞伎保存会による公演活動が行われ、郷土の伝統芸能の継承の努力が続けられています。

吉澤人形頭(よしざわにんぎょうかしら)

顔全体が赤くきりりとしたあがった眉に大きな鼻顎をあげ口を真一文字に閉じた切られたちょんまげ姿の吉澤人形頭(よしざわにんぎょうかしら)の写真

 吉澤人形頭はカシラとともに手足、浄瑠璃本、衣裳、小道具類が当市の吉澤家から平成10年に寄贈されたものです。このうち93体のカシラが平成11年に県の有形民俗文化財の指定を受けました。
 これらの人形が実際どのように使われたかについては諸説ありますが、地方における人形芝居の資料でこれほどの質と量がそろっている例は全国的にも珍しく、貴重なものといえます。

 佐野市には江戸時代から受け継がれてきた、栃木県指定文化財の郷土芸能とその資料があります。ひとつは牧地区に伝わった「牧歌舞伎(まぎかぶき)」。もうひとつは、平成10年に当市の旧家・吉澤家から寄贈された「吉澤人形頭(よしざわにんぎょうかしら)」です。
 展示会では、これらの文化財に関連したものを多数展示しています。今回は、その中からいくつかをご紹介いたします。

着物の背中に宝船の真ん中に竜の顔が描かれた牧歌舞伎(まぎかぶき)を掛けた全体写真

牧歌舞伎衣裳「宝と竜の裲襠」

桜をバックに歌舞伎役者が踊っているイラスト

歌川国貞≪佐藤 忠信 関 三十郎≫

細い一本眉大きな目と鼻、への字の真っ赤な口元の侍の顔だけの吉澤人形頭 (ちゃり)の写真

吉澤人形頭《ちゃり》

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