さざれ石

更新日:2021年02月10日

青空の下にあるさざれ石と後ろの樹木の写真

さざれ石

分類

岩石 (堆積岩)

これは「さざれ石」です。
国歌の中で「さざれ石の巌(いわお)となりて~」と歌われているこのさざれ石、実は石灰岩の一種だということはご存知でしょうか。

まず、さざれ石のでき方をご紹介しましょう。
石灰岩には「雨水に溶ける」という性質があります。
これは鍾乳石ができるのと同じ原理で、雨水に溶けた石灰質の沈殿が、石灰岩の石と石のあいだを埋めるようにして流れ込みます。それが徐々に固まっていき、接着剤のような役割をするのです。
いつしか石たちは完全にくっついて、ひとつの大きな岩の塊となります。こうしてできた岩は学術的には「石灰質角れき岩」と呼ばれています。そして、これはたいへんに長い年月がかかるのです。

国歌の中でさざれ石は、小さな石が立派な巌(いわお)になるまでの長い時間を表す比喩として使われています。

石灰岩については下記リンクをご覧ください。

鍾乳石については下記リンクをご覧ください。

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