前田 貴英さん・真緒さんご夫妻

2023年に移住。3人家族。

貴英さんは青森県青森市出身。美容師の道を志し、埼玉県を中心に展開する美容室で20年にわたりキャリアを積んだ。店長経験はもちろんのこと、業界最高峰の大会にも出場。2023年に独立し、佐野駅前でヘアサロン『maison BIRTHDAY』を営んでいる。

真緒さんは佐野市出身。美容の世界に憧れを持ち、都内のクリニックに勤務。現在は働きながら美容学校に通い、免許を取得中。『maison BIRTHDAY』では眉メイクなどを担当している。

A.移住を視野に入れ始めたのは、妻の妊娠をきっかけに、子どもを育てる環境を具体的に考えた時です。出産を迎えるにあたり、妻の負担をできる限り軽減するには何ができるかを考えた際、実家という拠り所が近くにある方が安心できるのではないかという想いがありました。

さらに、自身の出店先も探していたため、佐野はもちろん、小山、栃木、足利など近隣の街も見て回りましたが、タイミング良く物件が見つかったことや、佐野が最も理想に近かったことが大きな理由です。

子育ての環境としても、佐野の街は緑豊かで、ほどよく田舎の風景が残っている点も魅力であり、バスなどの交通利便性も高く、都会的な側面にも惹かれました。加えて、この場所から見える駅前通りの景色が強く印象に残ったこともあり、佐野に移住を決意しました。

A.子どもが生まれて、慣れ親しんだ街で子育てをしていく中で、佐野に帰ってきてよかったと思うことばかりです。

水や空気が澄んでいることをはじめ、夕陽が沈む時の景色を、娘と眺める時間は特別です。田舎ならではの、風情ある景色は大人になってからも心に残るものだと思うので、そんな景色を見せながら子育てができていることは、ここでしか成しえなかったことだろうと思います。

都心で働いていた頃は帰りが深夜になることも多く、あの状況下で子育てをしていたらどうなっていたのかと、想像するだけで不安になります。今は、家族の時間もゆっくりとれるようになり、2人で子育てができていることに感謝しながら、のびのびと育っていく我が子を見守っていきたいです。

A.ごはん屋さんの水準が他の街に比べて高いと思います。どこに食べに行っても本当においしくて、都心部ではこういう感覚はなかった気がします。

佐野はやはりラーメン屋さんが多いので、少し前までは暇さえあれば足を運んで、30軒ぐらいは食べ歩いたと思います。歴史があるお店も多いので、そうしたところをまわるのも楽しかったです。カフェも個性的なお店が多く、その点も魅力だと思います。アウトレットもあるので、仕事終わりに買い物ができるのは便利だと思います。

それと、佐野の方はあたたかい方が多く、よく声を掛けてくださる印象があります。それでいてつかず離れずの心地良い距離感を保ってくださるので、そのあたりも佐野ならではの魅力だと思います。

A.『道の駅どまんなかたぬま』によく行きます。娘は新しくできたボールプールが大のお気に入りで、毎日のように行っていた時期がありました。ボールプールで思い切り遊んだあとは、施設内の食料品売り場に立ち寄り、地元で採れた新鮮な野菜や特産物を見ながら買い物をします。旬の野菜やフルーツも豊富に取り揃えてあるので、見ているだけでも楽めます。

週末には季節ごとのイベントもあり、親子で参加できるものも多いので、1日中いても飽きることはありません。娘はボール遊びを満喫して、親たちは食材選びや買い物を楽しむなど、家族それぞれの目的で充実した時間を過ごせるお気に入りスポットとして、よく足を運んでいます。

A.利便性は非常に高いと感じます。電車やバスで都心までスムーズに移動でき、さらに高速道路の入口が市内に4か所あるため、交通面での利便性は大きな魅力です。

土地の広さや価格は都心部とは大きく異なり、のびのびと子育てをしたいと考えている方には特におすすめです。

佐野の方々はあたたかく、娘と散歩している際にはよく声を掛けていただき、人とのふれあいを感じる機会も多くあります。人付き合いに関しても、田舎特有のしがらみはなく、程よく都会でありながら田舎のあたたかさを併せ持つ心地よい環境です。

移住に際しては、条件を満たせば補助金も活用でき、創業支援も充実しているので、ライフスタイルを見直したい方などにも適しています。佐野は、田舎の良さと都会の利便性が融合した、住みやすい街だと思います。