栃木県指定文化財/絹本著色聖宝僧正渡一條大路図

若い名僧聖宝僧正が褌一つに干鮭の太刀を佩いた裸姿で、痩せた牝牛に乗って一條大路を渡っている周りに人々が集まっているところを描いた絹本著色聖宝僧正渡一條大路図の写真

この作品は、佐野市出身の小堀鞆音が描いたもので、「宇治拾遺物語」の同題の説話に取材したものです。

東大寺の名僧聖宝僧正は、まだ若僧であった頃、決して人に施すことのない貪欲な役僧を諌めんとして無理な注文を進んで受けました。

それは、加茂祭の日、褌一つに干鮭の太刀を佩いた裸姿で、痩せた牝牛に乗って名乗りをあげながら一條大路を渡るというものでありましたが、彼はその通り実行し、欲張りな役僧をして人々に供物を分配させたといわれています。

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更新日:2019年12月02日