佐野市指定文化財/紙本淡彩琴棋書画図
加藤欽古は天保元年(1830)、京都の医師磯田文右衛門の次男に生まれました。幼少から絵が好きで、嘉永4年(1851)、四条派の小田海遷に師事し、海雲・王欽古と号していました。
その5年後(安政3年)、26歳で江戸に出て諸名士との交友を深めましたが、思うところがあって諸国を遊歴して画業を磨きました。慶応3年(1867)、田沼村の加藤家を継ぎます。
以後明治38年(1905)、75歳で没するまで病気に悩まされ、時には上州(群馬県)の温泉地で療養しながら、自然の風景を描く妙を修得しました。その結果多くの作品を残し、各地の画展で入選しています。
この絵は明治13年(1880)、50歳の夏に製作したもので傑作中のひとつです。
- 縦:167.5センチメートル
- 横:94センチメートル
- この記事に関するお問い合わせ先
-
教育部文化財課
〒327-8501
栃木県佐野市高砂町1
電話番号:0283-25-8520 ファクス番号:0283-20-3032
お問い合わせフォームはこちら
更新日:2019年12月02日