佐野市指定文化財/石筍

葛生町指定文化財(石筍)と書かれた看板の横にたつ旧磐城化工会沢鉱山の鍾乳洞から採掘された、白く表面がデコボコした石筍の写真

石筍は、石灰洞内の天井に垂れ下っている鍾乳石から滴り落ちる石灰水が、空気中の炭酸ガスと化合して炭酸石灰となり、床面に沈積して生じたもので、この石筍が1センチメートル積るのに約500年かかるということです。

石筍は鍾乳洞の中に大小多数ありますが、現在までに発見された最大の石筍は、旧磐城化工会沢鉱山の鍾乳洞から採掘されたものです。これは石灰岩採掘のため、その鍾乳洞を破壊しなければならない状態になった際、会社側がこの貴重な天然記念物を破壊するにしのびず、鍾乳洞より原形のまま採掘して永久に残したものです。

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更新日:2019年12月02日