平成28年度唐沢山城跡保存整備事業の状況

平成28年度事業全体状況

平成28年は、平成27年度に策定された「唐沢山城跡保存活用計画」に基づく史跡整備の方向性を明確にするため、「唐沢山城跡整備基本計画」の策定を中心とする関連事務を進めました。また、各種の調査や普及啓発活動を行っています。

この他、平成29年度の全国山城サミットが佐野市で開催される運びとなり、関連事業へ参画しました。
主な事業は次のとおりです。

平成28年度の主な事業

  1. 史跡唐沢山城跡の保存整備事業を円滑に推進するため、史跡唐沢山城跡保存整備調査指導委員会を設置し、整備基本計画策定に係る調査指導委員会を2回開催し、歴史や城郭等の専門家から指導を得た。
  2. 「唐沢山城跡保存活用計画」に基づく史跡整備の方向性を明確にするため、「唐沢山城跡整備基本計画」を策定し、「同計画書」を発行した。
  3. 唐沢山城跡保存整備事業推進に向けた課題を把握し、同事業を円滑に進めるため、庁内関係課を中心とした連絡会議を開催した。
  4. 望ましい「唐沢山城跡整備基本計画」の策定に向け、地域住民との意見交換を図るため、史跡の地権者や西・南麓の地元町会に対する説明会を開催した。
  5. 史跡西麓等における地下の状況を把握するため、地中レザー探査や遺構確認調査を実施し、調査報告書を発行した。
  6. 史跡のボランティアガイド養成のため、唐沢山城跡再発見養成講座(全5回)を開講した。
  7. ボランティアガイドによる史跡ガイドを春季と秋季に実施した。
  8. (一般財団法人)佐野市伝統文化地域振興財団と共催して、佐賀大学の宮武正登先生を講師にお招きし、「石垣から見直す唐沢山城の真価」を演題とする講演会を山 城サミットプレ事業として開催した。
  9. 全国山城サミット佐野大会の開催に向けた準備委員会、実行委員会に参画した。
調査指導委員会の皆さんが史跡を視察している写真

調査指導委員会による現地調査状況

会議室で連絡会議会が開かれている写真

連絡会議開催状況

地元の人たちが資料を見ながら説明を聞いている写真

地元説明会開催状況

専用の機械で地中の探査をしている男性2名の写真

地中レザー探査実施状況

四角い遺構を掘って土中を調査している写真

遺構確認調査実施状況

唐沢山白跡をスクリーンに映し出し講座を開催している写真
史跡ガイドの方が案内板を指して説明し多くの人が聞いている写真

好評を得た史跡ガイド

唐沢山城の石垣の歴史的価値についてスクリーンを使って講演をしている写真

講演会の状況

遺構確認調査

唐沢山西麓根小屋の大手道の遺構確認調査を、平成28年10月~11月の約1か月間に行いました。
今回は唐沢山城跡を保存整備することが目的のため、数か所のトレンチを設定し、極力遺構の現状を変えないよう注意しながら行いました。

調査の結果、大手道の可能性を持つ、小砂利や小礫が積み重なる平坦な土層堆積の様子が確認されました。小砂利や小礫の積み重なりは、少なくとも3回の造成を繰り返した結果と考えられます。それぞれがいつの時代に造成し機能したか詳細な時期は明らかにできませんでしたが、一度目の造成と思われる層から、かわらけ片が出ていることから、城郭が機能した時代に伴ったものと推察されます。遺物はかわらけや銅製の遺物が数点出土しました。

表土は重機による掘削を行い、表土以下は人力による掘り込みを行いました。唐沢山の土は、全体的に粘性があり、締まっていたため、掘り込みには大変苦労いたしました。

また、季節外の寒気と西風が厳しい日もあり、手足が冷え込み辛い日もありましたが、1か月間に及ぶ調査の中で、唐沢山の木々が次第に紅葉していく様子や、野鳥のさえずり、遠足に来た子供たちの笑い声をBGMに、気持ち良く調査をすることができました。

なお、今回の詳細な調査結果等は、後ほど報告書にまとめて発行いたします。発行後は図書館等で閲覧が可能ですので、ご興味のある方は、ぜひご覧ください。

遺構確認調査の2枚の地図
遺構の掘り込みをしている作業中の写真

作業の様子

通路上にまっすぐ掘られた遺構の写真

通路状遺構

調査中の遺構の全景写真

全景

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更新日:2019年12月02日