広報さの令和6年1月号 新春対談

(石川)明けましておめでとうございます。私は佐野日本大学短期大学の石川明里咲です。

(山影)佐野松桜高等学校の山影一騎です。今日はよろしくお願いします。

(市長)よろしくお願いします。

(石川)2023年を振り返るとどのような年でしたか。

(市長)コロナが5類に移行し、市内の行事もコロナ禍前の活気を取り戻し、実に忙しく、充実した一年でした。特に4年ぶりに開催された「さの秀郷まつり」ではプロジェクションマッピングを行い、多くの方々に楽しんでいただけたのではないかと思っています。
また、昨年の1月には天明鋳物が地域団体商標に登録されました。今後も天明鋳物の文化的な価値を高めていきたいです。

市長としての喜びについて

(石川)市長としての喜びは、どのような時に感じますか。

(市長)市民の方からいろいろな情報をいただいたり、私が先進地を見に行ったりして、良いと思ったことを佐野市に取り入れることがあります。私のアイデアばかりではなく、職員や市民のアイデア、意見を形にし、それを皆さんに喜んでもらえた時は本当にうれしく思います。

今後どのような佐野市にしていきたいかを考え、今のうちにどんな仕掛けができるか。大きな視野を持ってグランドデザインを考えていく必要があります。しかし、まちづくりは成功ばかりではありません。失敗の中から学び取ることも大切だと思っています。「進化する佐野市、選ばれる佐野市」をテーマと、人とのつながりをキーワードに取り組んでいます。進化する佐野市とは、過去の歴史や伝統を重んじながら、新しいものに挑戦をし、変えていくことです。新たな取り組みができる環境を作り、それを形にしながら選ばれる佐野市を目指します。

資格試験等受験料助成事業について

(山影)本事業を創設いただきありがとうございます。私は昨年度、機械加工技能士3級の取得に利用しました。受検に当たっては、検定料が高額なため、受検しようかどうか迷っていましたが、このような制度があると知り、受検を決めました。実技は放課後学校で繰り返し練習をし、学科は自宅で猛勉強をしました。その結果、高得点で合格をすることができ、成績優秀者表彰まで受賞することができました。

このような事業をなぜ考え出されたのですか。

(市長)学校を卒業して地元に残るか出るか、進学するか働くか…いろいろな選択肢があると思いますが、住み続けたい地域を作るには、幼い頃から職業についての意識を持つことが非常に重要だと思っています。

そして、その職業につながる資格試験のお手伝いができればと思って考えたのが、学生を対象とした受験料の助成でした。子育てが終わった方や退職をした方のリカレント教育(学び直し)として、学校に通われている場合にも利用でき、昨年は172件の申請のうち、14件がリカレント教育に関する申請でした。佐野市が仕事に対して力を入れて取り組んでいるということを皆さんに感じてもらえて、とてもうれしかったです。

今後新しく行われる行事について

(石川)先日、佐野らーめんを食べたり、出流原弁天池などに行くバスツアーに参加した際、「さのあかり」で出流原弁天池がとてもきれいにライトアップされていました。

このライトアップは初めての試みとのことですが、今後新しく行われる予定の行事はありますか。

(市長)佐野市は東京から1時間で来られます。この交通の便の良さを生かして、夜の観光に力を入れようと思っています。今後は、佐野で夜の観光を楽しんでもらい、佐野に泊まってもらう仕掛けづくりを進めていきたいです。

また、佐野市の中山間地域を「奥佐野」と呼び、佐野、奥佐野、みどり市の前日光、日光、奥日光という観光ルートを隣接している市と連携しながら取り組んでいきたいです。皆さんに楽しんでもらえる新たな観光ルートを作り出したいと思っています。

目指す佐野市の未来について

(山影)10年後、20年後、佐野市をどのようにしたいですか。

(市長)先ほど職業の話をしましたが、そういった方々が今後も住み続けてくれる環境を作りたいです。キーワードは「安心」です。ただ、安心が享受できるような環境にするためには、安全でなければなりません。安全というのはまちづくりです。10年後、20年後、あの時あの仕掛けをしておいてよかったな、と選んでもらえるような佐野市にしたいです。そういった環境をみんなで一緒に作っていきたいと思っています。自身の提案がまちづくりに生かされていると感じた時、ここにいて良かったと、郷土愛を感じてもらえるはずです。

2024年の抱負について

(石川)今年の抱負をズバリ! お聞かせください。

(市長)天明鋳物を全国、世界へ発信していきたいです。天明鋳物が商標登録されたことで、ようやくスタートラインに立てたと思っています。なぜ天明鋳物を海外に発信したいのか。2028年のロサンゼルスオリンピックでクリケットが追加競技となりました。クリケットはイギリスの発祥ですが、日本との共通点があります。それはお茶を飲むということです。鋳物事業者さんたちと連携して、鋳造の技術を生かした新商品を検討していきたいです。クリケットの大会には大使や公使が応援に来てくれるので、クリケットをスポーツだけではなく、経済交流の一つとして考え、ビジネスマッチングを行い、佐野市に住む方々の仕事にもつなげていきたいです。

市長から若い世代へメッセージ

(山影)市長から私たち若い世代へメッセージをお願いします!

(市長)すぐに答えが出ないことはいっぱいあります。悩んだ末に、まだ完成かどうか分からないけれど、その一歩を自分から踏み出すことが自分を成長させます。

悩む力を持ってください。

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更新日:2023年12月28日