掘りごたつを、フンゴヌキまたはフンゴミゴタツなどという
かつて農村では、冬になるといろりに火をたき、炉端に家族が集まって、とりとめのない話をしながら暖をとったものです。昭和30年頃から、いろりが踏みごたつに変わり、「いろり」は家庭から消えていきました。
踏みごたつは、床を切って作ったので、切りごたつともいいます。踏みごたつに足を踏み入れることを普通フンゴムといいますが、ツッペルともいいます。ツッペルは「入る」を強めるときに使います。踏みごたつは、普通フンゴミゴタツとかフンゴヌキゴタツなどといいます。
「今日はオメレテー(おめでたい)日だガネ。ンだから、みんなでフンゴミゴタツにでもツッペッテサー(踏みごたつに入ってさ)、酒でもイッペー(一杯)ヤンベジャーネーケー(飲みませんか)」
掘りごたつを、フンゴヌキということもありますが、これはフンゴヌキゴタツの「コタツ」が省略された語です。
「うちのこたつはフンゴヌキンなってるから、足をフンゴメバ(踏み入れると)あったケーよ。なにも遠慮なんかスッコターネーガネ(することはないでしょうよ)」
堀りごたつ(切りごたつ)の底の方には、足をのせる板が敷いてあります。その板をフンゴミイタ、あるいはフンゴミダイ(訛ってフンゴミデーともいう)などといいます。
(市民記者 森下 喜一)
- この記事に関するお問い合わせ先
-
総合政策部広報ブランド推進課広報・地域連携係
〒327-8501
栃木県佐野市高砂町1
電話番号:0283-20-3037 ファクス番号:0283-21-5120
お問い合わせフォームはこちら
更新日:2019年12月02日