べろが荒れるをソキルといい、気を失うをキュースナルという
べろは食べ物を噛んだり、食道へ送り込んだりするはたらきをします。また、味噌汁や飲料水を飲むときに、熱さや冷たさを感じるのもべろのはたらきです。その大事なべろの表面が白っぽくなったり、ざらざらになったりすることがあります。このような状態になることを、べろが'荒れる'といいますが、方言ではべろが'ソキル'といいます。
「隣りンチのばあさんに、べろがソキチャッタッテ(ソキタと)いったら、そうなったンナ(のは)、食べ過ぎたンダンベー。なんていわれチャッタ」
このようにソキルは、べろが荒れて白っぽくなるさまをいいます。肌などが荒れることはソキルといいません。べろがソキて食欲がない話をすると、明治・大正生まれの人たちは「胃でもワリンジャーネーケー(わるいのではないですか)」などといったものです。
病気に関するもう一つの方言に'キュースナル'があります。悲惨な交通事故を見て、 そのショックで気を失ったとか、子どもなどが風邪による高熱で発作を起こしたなどという話を聞くことがあります。このように意識が突然なくなることをキュースナルといいます。キュースナルは、「気を失う」が変化したもので昭和の中頃まで使っていました。
「子どもが川原でハシリックラ(走り遊び)をしていたら、オックルケって(転んで)石っこに頭をぶつけて、キュースナッタことがあったよ」
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更新日:2022年01月31日