行ないのよいこと(あるいは子)を'キタイ'という

よい行ないをした子どもをほめる"ほめことば(方言)"には、どんなものがあるでしょうか。

能力のすぐれた子にいうオゾイ・オゼーについては、すでに「広報さの」に掲載しました。

そこで今回は、家事手伝いや挨拶など行儀や作法に対するほめことば'キタイ'、および行動やしぐさに対するほめことば'ハシッコイ'、'マメ'などについて述べてみましょう。

キタイはどのようなときに使うのか、まず、その例をみてみましょう。
「あの子は道ばたで近所の人にデッカす(会う)と、チャント(きちんと)あいさつするんだってさ。だから、みんなからキタイ(な子)だねえっていわれてるんだって」

言うことや行なうことがしっかりしていて、心打たれるような子を見ると、トショリ(老人)は「キタイな子だねえ」などといってほめたものです。子どものほめことば'キタイ'には、並々でなく珍しいという意味が込められています。

さらに子どものほめことばに、ハシッコイ・ハシッケーがあります。動作が素早く進行するという意味もあります。

「あの子は小柄(こがら)だったけどハシッケーから、運動会ジャーいつも一等だったよ」

よくはたらき、よく動き回ることをマメといいます。これはおとなにも子どもにも使えます。

「病弱の母親の世話をしたり、オバンシ(家事仕事)もいっさいひとりでやってるんだってさ。若いのにあの娘(こ)はマメだよね。」

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更新日:2022年04月28日