子どもが物ほしさにすねることをジュク(ジク)という

子どもは好き勝手に行動することがよくあります。さとしてもそれに応じようとするようすもなく、いうことを聞かないことがあります。それどころか、生意気なことを言ったり態度をとったりすることさえあります。これを共通語では’小生意気’といいます。方言では、これに似た言動をイケコシャクといいます。

「子どものくせに、イケコシャクユーンジャネー(いうのではない)。黙ってな。」

イケコシャクは、10歳位までの児童に対していうことばです。まだ社会的な知識や経験がとぼしいはずなのに、身分に不相応なことをいう行為をいいます。

コシャクとは、漢字で「小癪」と書きます。そしてその内容は、ことばづかいや行動がこましゃくれていて、しかも生意気なことをいうなど腹立たしいことをいいます。さらにコシャクには意味を強める語(接頭語)イケがついて、こざかしいとか生意気だを強めています。

子どもがあれこれ好き勝手なことをいったり、理屈に合わないようなことをいったりすることをイグサといいます。このイグサの意に似た方言にジュク(ジクとも)があります。ジュクは地域によって、ジューク・ジュークーのように伸ばして発音します。(イグサは'言い草'が変化したもので、ものの言い方という意味です。)

「いつまでもジュクいわネで、みんなで外でアスンダ(遊んだ)方がヨカンベガネ(いいでしょう!)」

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更新日:2022年09月30日