言葉につまることをドズケルというる
水道管や堀などに物やごみがつまると、水の流れがわるくなったり水漏れすることがあります。このように物が支(つか)えることをドズケルといいます。
「土管にごみがドズケチャッタもんだから、水の流れがわるくなっちゃって、困ってるンですよ」などといいます。
ドズケルは、物が「つまる」こと以外に、話の途中で言葉が出てこないようなときにもドズケルといいます。大勢の前で話をするとき、緊張すると、話がつっかえたり声がでなくなって、一瞬沈黙状態になることがあります。このように話が進まなかったり、一時的に途切れてしまうことをドズケルといいます。
「うちの人(夫)ったらサー、これまで人メー(前)でしゃべることはなかったンだってサー、友人の結婚披露宴のあいさつで、あがっちゃってサー、二言、三言しゃべったらドズケチャッテサー、聞いててヒヤセ(冷や汗)が出ちゃったよ」
ドズケルは滞るという意の「支える」に、意味を強める「ド」(接頭語)のついた「ドづかえる」が変化したものです。佐野には、ドグラス(「殴る・打ちのめす」の意)・ドズク(「殴る・突き飛ばす」の意)など「ド」のつく語はたくさんありますが、「ド」がつく語は、荒々しい感じがするために、女性はほとんど使用せず、もっぱら男性だけが使用しています。
(市民記者・森下 喜一)
- この記事に関するお問い合わせ先
-
総合政策部広報ブランド推進課広報・地域連携係
〒327-8501
栃木県佐野市高砂町1
電話番号:0283-20-3037 ファクス番号:0283-21-5120
お問い合わせフォームはこちら
更新日:2019年12月02日