気力も体力も衰えた状態をヤクザといい、そのような人をヤクザモンという

気力も体力もないさまを、方言でヤクザといい、肉体的な力のない人、精神的に弱い人をヤクザモンといいます。力のない馬や牛、または壊れやすい物などにもヤクザモンといいます。

「あのヤクザ人足ジャー、重い物を持ったり運んだりするには、ちょっとキチー(きつい)仕事だけに、そんなに簡単ニャー終わンナカンベー」

年を重ねると、だんだん記憶力が衰えます。聴力や視力も衰えます。特に目立つのが歩き方や手足を動かすぎこちなさです。動作がかなり鈍くなります。

「わたしのように、よぼよぼの婆さんになると、手足だって腰だって、ヤクザンなっチャッテねえ。座ったり立ったりするコター(ことは)できネンですよ」

気が小さく人前ではきはきしないことをヤクザといい、そういう人をヤクザモンといいます。

「うちの夫は、医者から、来週胃の検査をしましょうといわれたんで、それからはふさぎ込んジャッテさあ。もとからこんなにヤクザだったンダンベか」

牛や馬など田畑を耕す家畜などにも、体力がなければ、ヤクザな馬だなどといいます。

「田畑をカンマシ(かき回し)てるとき、よく立ち止まる馬はもともとヤクザなんだって」

人や動物ばかりでなく、品質のわるい物や壊れやすい物などにもヤクザといいます。

「この竹かごは、ド素人が作ったンで、ヤクザなモン(粗末品)だよ。そのうちかごの形も目も崩れチャーよ」
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更新日:2020年09月30日