感染症発生状況について(令和7年4月17日)
栃木県内の感染症発生状況
栃木県感染症情報センターのホームページにて、県内で流行している感染症についての情報を確認することができます。
安足地区(佐野市、足利市)で流行している感染症(令和7年4月17日現在)
- 伝熱性紅斑(リンゴ病)
伝染性紅斑(リンゴ病)の患者数が多い状態が続いています
栃木県では「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」に基づき、県内の医療機関のうち48か所を定点として、伝染性紅斑の発生動向調査を実施しています。
公表されているデータによると、令和7年4月17日現在栃木県内で警報がでています。
伝染性紅斑は、ウイルスによる感染症で、今後も報告数の多い状況が予想されますので、こまめな手洗いや咳エチケットなど感染対策を心がけてください。
伝染性紅斑患者は、10歳未満の小児が多くなっていることから、家庭、保育所、幼稚園、学校等においても感染対策をお願いします。
伝染性紅斑
ヒトパルボウイルスB19によって引き起こされる感染症です。
両頬がリンゴのように赤くなることから、「リンゴ病」と呼ばれることもあります。
幼児、学童の小児を中心に見られます。
症状など
10〜20日の潜伏期間の後、両頬の境界鮮明な紅い発疹(蝶翼状)が現れ、続いて手や足、体幹部に網目状・レース様の発疹がみられます。これらの発疹は1週間前後で消失しますが、なかには長引いたり、一度消えた発疹が短期間のうちに再び出現することがあります。
多くの場合、頬に発疹が出現する7〜10日くらい前に、微熱や風邪のような症状が見られ、この時期にウイルスの排泄量がもっとも多くなります。発疹が現れたときにはウイルスの排泄はほとんどなく、感染力もほぼ消失します。
通常は予後良好の疾患ですが、妊婦が感染すると、ウイルスが胎児に垂直感染し、流産や死産、胎児水腫を起こすことがあります。また、溶血性貧血患者や免疫不全者が感染すると重い貧血を引き起こすことがあります。
主な感染経路は、感染者の咳やくしゃみ、会話の際の飛沫を吸い込むことによる「飛沫感染」や、ウイルスがついた手で目や鼻、口を触ることによる「接触感染」です。また、感染力がある時期の血液からも感染します。
約4分の1は不顕性感染であり、特に成人に多いといわれています。
治療・予防対策など
特異的な治療法はなく、対症療法のみとなります。
現在のところワクチンはなく、感染力が強い時期には特徴的な症状はないため、日頃から一般的な予防対策(手洗い、咳エチケット等)を心がけることが大切です。
特に妊婦などの感染症発症リスクを伴う方は、伝染性紅斑が流行している時期に、感冒様症状の方との接触を避ける等、十分注意してください。
基本的な感染対策について
感染対策に関する基本的な情報は下記のページを参考にしてください。
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更新日:2025年04月17日