令和5年度唐沢山城跡保存整備事業の状況
1.二の丸石垣カルテ作成
崩落箇所が顕著にみられる二の丸石垣20面について、保存状態等を調査し記録する石垣カルテを作成しました。
石垣カルテは、城跡内の石垣全体を対象として現状把握をすることにより、石垣の各区間について復旧(修理)の方針を決定し、実際の方法を定め、崩落等が発生した際には効率的に復旧(修理)をするために、石垣に関する重要な基礎情報を蓄積することを目的とするものです。
史跡唐沢山城跡の石垣は築かれてから400年以上が経っており、その保存状態は年々悪化しているため、崩落等が発生する前に石垣全体の現状把握を行うことが課題となっています。令和11年度までに全石垣のカルテ作成に係る調査を完了し、報告書を発行する見込みで事業を進めています。
              令和5年度石垣カルテ作成箇所位置図
石垣写真撮影状況
石工による石垣調査の様子
2.竹木伐採
石垣の保護や史跡内の安全対策を目的として、二の丸南側および南城東側において竹木の伐採を行いました。
                    竹伐採作業の様子(南城東側)
竹の根は土の表層に広がっていくため、急斜面では地滑りが発生する危険があります。
                    竹伐採作業後状況(南城東側)
もとの地形や、堀切等の城跡の遺構がより鮮明に観察できるようになりました。
除草剤注入作業
竹の伐採後、完全に枯れるように職員が1本1本に除草剤を注入しました。
3.普及啓発
史跡ボランティア養成講座
史跡のボランティア養成のため、史跡に関する基礎的な知識を学ぶボランティア養成講座(全5回)を開講しました。
                    講座第2回「歩いて城跡を体感しよう!~山頂主要部に残る城の痕跡~」の様子
                    講座第4回「北関東の要衝唐沢山城~戦国時代の佐野は激戦地?~」の様子
史跡唐沢山城跡保存会の活動支援
史跡のガイドや環境維持向上活動を担うボランティア団体である史跡唐沢山城跡保存会の活動支援を、会員向けの学習講座などを通じて行いました。
                    環境維持向上活動実施後の小講座の様子
- この記事に関するお問い合わせ先
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教育部文化財課唐沢山城跡保存整備係
〒327-8501
栃木県佐野市高砂町1
電話番号:0283-25-8520 ファクス番号:0283-20-3032
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更新日:2025年10月07日