トンネルと竪堀

「根小屋南端の竪堀」の発掘調査

北関東自動車道が佐野田沼インターチェンジまで開通しました。唐沢山の山腹を貫くトンネルは、「唐沢山城跡トンネル」と命名され、山城跡の存在が広く認識されるようになりました。

さてこのトンネルの田之入町側出口には、「根小屋南端の竪堀」と呼ばれる遺構があり、この北側に広がる家中屋敷の南側の境にあたります。

平成18年工事に先立ち、県埋蔵文化財センターが発掘調査を行いました。堀は東西方向、山裾斜面に沿って掘られ、長さ約60メートル、上幅10~20メートル、下幅1~2メートルという逆三角形の巨大な竪堀です。堀の北側には土塁があったことや、造成工事が2回行われ、新しい時期には大幅に広げたこともわかりました。また堀から出た土器の破片は、16世紀後半のものが多いようです。

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更新日:2019年12月02日