清水城跡(しみずじょうあと)
清水城跡は、現在の吉水小学校の南東にある城跡です。築城時期は鎌倉時代とされ、それ以後、家臣の岩崎氏や佐野家の一族が居住し、佐野氏の改易により廃城となりました。現在の興聖寺周辺は本丸跡とされ、往時の土塁や曲輪(くるわ)の跡が残り、市の史跡に指定されています。
この城は、唐沢山城の大手口であった西の山麓部から、秋山川を渡った西岸に位置する城でした。今に残る城の痕跡はおよそ120メートル四方ですが、古地図や史料の読み解きから、ある時期には最大で約800メートル四方の構えを持つ大規模なものであった可能性が出てきました。区画整理が実施される前の吉水地区の地図に古地図、小字名の情報を照合してゆくと、多くの曲輪や寺院を持ち、侍屋敷や職人の居住地を配置した城の様子が、驚くほど近代以降の地形と一致することが分かります。本城である唐沢山城の西方面への最終防衛線を担う拠点だったということでしょうか。
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更新日:2019年12月02日