山の中を進め!

山中の細い小道の両側に木々が生い茂っている写真

広大な山中の城郭遺構の把握は極めて困難です。

このため、地形測量と平行して縄張調査を実施しました。縄張調査は地表面観察による調査です。

現地を踏査し、地図等の図面上に堀や削平地等を記録します。縄張りとは城の設計を意味し、縄張調査とは城の設計を読み解く事を目的としています。

調査にあたっては、通路もない、ブッシュをかき分けて進むことも珍しくありません。「ガサガサ…」獣が走り去る物音に驚かされることもあります。繰り返し山の中を突き進み、城郭遺構を確認していきます。城郭遺構の位置を把握するには、測量調査の基準点を活用するなどし、精度の向上に努めました。

この結果、山頂ばかりでなく、主要な尾根や山麓にも大規模で、特色を有した数多くの城郭遺構が良好に残されていることを確認しています。縄張図は完成した地形測量図に重ね合せ、精度の高いものとすることができました。

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更新日:2019年12月02日