佐野市指定文化財/出流原遺跡出土弥生時代資料

口の部分が細く真ん中部分がまるく膨らみ下に行くにつれ細くなり底部が小さくなっている細頸壺形土器の写真

出流原遺跡(市立出流原小学校付近)は、弥生時代中期前半を代表する遺跡として全国的に知られています。昭和39年(1964)の小学校のプール建設に際しての事前調査によって発見された遺跡です。

発掘調査は昭和39・40年の2次にわたり明治大学が主体となり行なわれました。その結果、弥生時代中期前半の再葬墓群から約100個体の細頸壺形土器や管玉が発見されました。細頸壺形土器は遺骸の容骨器として使用されたもので、管玉は副葬品と考えられます。弥生時代の再葬墓制(土葬などにより一度白骨化した遺骸を再び葬りなおす葬制のこと)を考える上で重要な遺物です。

これらの資料は「明治大学調査報告資料」として、明治大学と佐野市教育委員会が折半して所有していますが、明治大学所有資料の一部は国の重要文化財となっており、佐野市所有資料もそれらと遜色のない貴重な考古資料です。

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更新日:2019年12月02日