高温に伴う農作物等の被害防止に向けた技術指導の徹底について
熱中症対策
近年、農作業中の熱中症による死亡事故が急増しております。
熱中症への対策に取り組み、安全な農作業を心がけましょう。
熱中症の未然防止策
〇高温時の作業は避ける
〇単独作業は避ける
〇20分おきに休憩し、こまめに水分・塩分を補給する
熱中症の応急処置
〇涼しい環境へ避難する
〇衣服を緩めて風通りを良くする
〇水をかけたり、扇いだりして身体を冷やす
〇水分・塩分を補給する
〇応急処置をとっても、症状が改善しない場合は、迷わず医療機関で処置を受ける
熱中症対策の声かけ期間について (PDFファイル: 4.1MB)
農作物被害の未然防止策
水稲
- 除草剤によっては、高温時に散布すると薬害を生じることがあるので十分注意する。
- 出穂後20日間の平均気温が26℃を上回ると、白未熟粒の発生が懸念されるため、水温が比較的低い夜間や早朝に入水し地温の低下に努める。また、コシヒカリの全量基肥栽培では出穂前5日頃の葉色(SPAD 値)が34.0 以下(葉色板で3以下)の場合は、出穂始期に速効性窒素で2~3キログラム/10アールの追肥を行う。
- 高温時に長期間湛水すると根腐れが発生しやすいので、こまめな間断かん水により根の健全化を図る。
- 出穂後10日間の最高気温の平均が32℃を上回ると、胴割米の発生が増加する傾向があるので、刈取適期に注意する。
大豆
- 発芽時や出芽後の干ばつは、出芽遅延が発生するため、ほ場の乾き具合に注意する。播種後の乾燥による発芽不良を防ぐため、砕土、整地、播種時の覆土・鎮圧を丁寧に行う。耕深を深くすることで大豆の根域が拡大され、より下層から吸水出来るようになる。
- 土壌が乾燥している場合の中耕培土は水分をさらに奪い、根に強い乾燥ストレスを与えることになるため、作業を避け、雨後の適切な水分状態で行う。
- 開花は7月末から始まる。開花前~莢伸長期にかけて土壌が過乾燥となった場合、花数減少や落莢、小粒化が懸念されるため、暗渠が施工してある水田ではあらかじめ排水弁を閉める。1週間以上晴天が続き、頂小葉が立ち上がり反転して見えたら、畦間かん水を行う。畦間かん水は、気温の低い時間帯に短時間で行い、ほ場全体に行き渡ったら(土壌の色が変わる程度)速やかに排水する。 なお、排水の悪いほ場は湿害発生の危険があるので、畦間かん水は行わない。
- チョウ目類幼虫の発生に注意し、発生初期の防除を徹底する。
野菜
- 高温が続くことにより、生育ステージの急激な前進が想定される場合は、農作業計画の適切な見直しや作業資材等の確保に留意する。
- 病害虫発生予察情報の収集及び適期防除に努める。
- 収穫物は、直射日光や風が直接当たらない涼しい所に置き、鮮度保持に努める。品目によっては予冷庫を活用する。
- かん水は、立地条件や品目、生育状態等を十分に考慮し、早朝・夕方に実施する。施設内へのかん水は、湿度が高くなりやすくなることから、通風するなどして湿度を下げる。また、地温上昇の抑制や土壌水分の保持を図るため、地温抑制マルチや敷きわら等を使用時期や施肥等に留意して活用する。
- 施設栽培は妻面・側面を解放するとともに、作物の光要求性に応じて、遮光資材等を使用し、施設内の温度上昇を抑制する。
果樹
- 定植1~2年の苗木は、根域が浅く高温・乾燥による葉焼け等の影響が出やすいので、こまめにかん水を行う。
- 高温によるハダニ類の発生に注意し、発生初期の防除を徹底する。
- 高温により果樹カメムシ類の果樹園への飛来リスクが高まるため、県が発表する発生予察情報を参考にするとともに、ほ場内をこまめに観察し、発生初期の防除を徹底する。
花き
- 施設栽培では、遮光資材や循環扇等を活用し、施設内の温湿度低下に努める。また、遮光資材の過度な利用は、作物の軟弱徒長を招くので注意する。
- アブラムシ類、ヨトウムシ類、ハダニ類が発生しやすいので、登録のある農薬で計画的に防除する。
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更新日:2026年06月11日