佐野ルネッサンス鋳金展-第2回受賞作品05

奨励賞

ブロンズ色のメカニックな人形のような又は潜水艦のようなものをイメージした作品の写真

 蝋型石膏鋳型鋳造法によって自分の彫刻の原型をブロンズにする方法を25年程続けてきました。しかし年月を重ねているわりには技術的なものは一向に進歩していないような気がします。それでも下手な鋳物を作り続けているのは、鋳型造りから、鋳込み、仕上げを全部自分の手で行うことによって自分の思いを素材の中に込めていくことができると信じているからです。原型を作って鋳造を他人に任すという方法では歯がゆい思いがします。新しい作品を鋳造する度に、私の知らなかったブロンズ素材の顔に出会うことがあります。また今までしなかったような失敗をすることによって新しい造形の芽を見つけることもあり、毎回新鮮な驚きを持って制作しています。この作品は、泳いでいる人の姿に機械のイメージを与えて造形化したものです。メカニックな人魚、あるいは潜水艦のようなものと見ていただければと思います。

この記事に関するお問い合わせ先

産業文化スポーツ部文化推進課

〒327-8501
栃木県佐野市高砂町1
電話番号:0283-20-3044 ファクス番号:0283-20-3029
お問い合わせフォームはこちら

更新日:2019年12月02日