佐野ルネッサンス鋳金展-第3回受賞作品03

第1部門奨励賞

花瓶のような形で触角が2本上に向か立て生えている銅色の作品の写真

じゅういちめんくうあんのんぼさつ 松本 雄治

 この作品は、ロウ型鋳造で製作しています。
 この技法は、粘土原型(軟い)→石こう原型(硬い)→ロウ原型(軟い)→ブロンズ(硬い)と材質が変化していき、その段階段階で新たな気持ちでカタチに向かっていける利点があります。原型のただ単なる再現ではなく例えば石を彫ったり、木を彫ったり、鉄を溶接したりする行為と同じレベルと考えて自分の手に戻したいと思っています。
 作品のコンセプトとしては、自分が男だからでしょうか…大いなる女性的なものへの憧れ、そして怖れを感じます。生まれるまでの安穏な時…生まれてからは幻想としての女性的なものに導かれ…死とともに再び安穏な時がおとずれる。その安穏、母なる胎内に戻ろうとするこころを表現したかったです。

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更新日:2019年12月02日