佐野ルネッサンス鋳金展-第3回受賞作品07

第2部門奨励賞

ブロンズで作られたカヌーにのった人が上下対象で作られた作品の写真

無音界 遠藤 透

 この作品は、3つの粘土原型を蝋におこし切り張りして、石膏鋳造により製作しました。「生まれたままのブロンズの鋳肌は美しい」と言ったある人の言葉が頭から離れず、できるだけ鋳型を割った状態に戻すため、ほとんど着色していません。蝋型石膏鋳型鋳造法に合うカタチを模索しながらできた作品です。
 エジプトやマヤなどの古代文明では、死後は、必ず小さな舟に乗って、導く人と共に黄泉の世界へ行くと考えられていました。私もカヌーをはじめて、水面から見る世界は時に神秘的で、自分をどこか違った世界へ連れ去ってくれる気配を感じさせてくれます。そのような空気を、少しでも表現したいと思いました。

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更新日:2019年12月02日