佐野ルネッサンス鋳金展-第5回受賞作品03

第1部門優秀賞

かぼちゃのような形の重厚感のある茶釜の作品の写真

和銑釜「蹲」 エダ ケイ

和銑(わづく)という日本古来の鉄で古天命、古芦屋、京釜等は製作されて来ました。古い釜が現存し、使用され続けているのも優れた材質によるものです。
その「たたら製鉄」より生まれる和銑にこだわり、素材の魅力を釜に表現できるよう取り組んでいます。
釜は茶席では終始、客の前に存在する唯一の茶道具です。
制約の多い茶道の世界でも、今日まで多種の形、膚、文様の釜が創り出されて来ました。
「蹲」は不定形な柔らかい曲線と膚により、和銑の優れた金質と重厚感を作品の中に凝縮し、内に秘めた力を釜から感じ取ることが出来るだろうかとの試みを繰り返す中で生まれた作品です。
今後も千年の鋳物の歴史を誇る天明(佐野)の地で試行錯誤を繰り返し、鋳物を中心とした金属工芸の世界を追求したいと思います。

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更新日:2019年12月02日