佐野ルネッサンス鋳金展-第6回受賞作品01

第1部門大賞

硬質な和銑(わずく)を使用した花が開いたような感じの工芸作品の写真

 つぼみがほどけ咲く花に心ときめき、心地よい韻律を感じる瞬間があります。そのような感覚を作品に表現しました。自然のもつ軽やかさと緊張感を表すため、素材には硬質な和銑(わずく)を用いました。
 私は芦屋釜の里という施設で鋳物の修業をしております。茶の湯釜、梵鐘などの優れた鋳造物を生み出した芦屋の先人達を目標に、日々制作を行っております。これまでの先人の作品に学ぶとともに、先達から様々な鋳造技術や美術への考え方をご指導いただきました。美しいものを生み出そうとするとき、その感性を磨くことも大切ですが、表現したいものを表現できる技術力を身に付けることも肝要であると教わりました。未だ道半ばですが、皆様に薫陶をいただきながら、更なる研鑽を積んでいきたいと考えております。
 この度は、私にとって過分なる賞をいただきましたことを、心より感謝申し上げます。

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更新日:2019年12月02日