佐野市の都市計画/地域地区
地域地区とは、都市における土地利用に計画性を与えて、適正な制限のもとに、土地の合理的な利用を図るために定める都市計画で、用途地域を中心にその他の地域地区を適切に組合せ、あわせて建築物の用途、容積、形態などに関する規制を適切に行い、都市活動の機能性、安全性、利便性および快適性などの増進を図ることを目的としています。
規制目的と地域地区
目的 | 地域地区 |
---|---|
建築物の用途の規制 | 用途地域 |
建築物の用途の規制 | 特別用途地域 |
建築物の形態等の規制 | 高度地区または高度利用地区 |
建築物の形態等の規制 | 特定街区 |
建築物の形態等の規制 | 防火地域または準防火地域 |
建築物の形態等の規制 | 美観地区 |
都市環境の保全 | 風致地区 |
都市環境の保全 | 歴史的風土特別保存地区 |
都市環境の保全 | 緑地保全地区 |
都市環境の保全 | 航空機騒音障害防止地区または航空機騒音障害防止特別地区 |
都市環境の保全 | 生産緑地地区 |
都市環境の保全 | 伝統的建造物群保存地区 |
都市施設等の整備・管理 | 駐車場整備地区 |
都市施設等の整備・管理 | 臨港地区 |
都市施設等の整備・管理 | 流通業務地区 |
(注意)太字は佐野市で定めているものです。
用途地域
良い環境を保ち、また、都市での活動を円滑に行うために、低層住居専用地域、商業地域、工業地域などの用途地域を定め、住宅、店舗、オフィスビル、工場など、建てることのできる建物の用途を制限しています。
都市における住居、商業、工業といった土地利用は、似たようなもの同士が集まっていると、それぞれにあった環境が守られ、また、効率的な活動を行うことができます。
しかし、住宅地の真ん中に工場やオフィスビルができる場合のように、種類の異なる土地利用が混じりあっていると、お互いに生活環境や業務の利便が悪くなります。
そこで、都市計画では、都市を住宅地、商業地、工業地などいくつかの種類に区分し、これを用途地域として定めています。用途地域の種類は、低層住宅地、中高層住宅地、商業地、工業地などの市街地の類型に応じて12種類(佐野市は11種類指定)あり、それぞれ建てることのできる建物の用途が定められています。
用途地域は、将来どのようなまちにしたいかということを考えて、住居、商業、工業といった土地利用をバランスよく定めるわけです。このようにして土地利用をコントロールすることにより、都市の環境が悪くなるのを防ぎ、誰もが暮らしやすく、活動しやすいまちになるようにしています。
佐野市における用途地域指定状況(令和5年3月31日現在)
用途地域 | 容積率 | 建ぺい率 | 面積 | 建築物の高さの限度 | 市街化区域に対する割合 | 都市計画区域に対する割合 |
---|---|---|---|---|---|---|
第1種低層 住居専用地域 |
60 | 40 | 約88.1ヘクタール | 10メートル | 2.9% | 0.7% |
第1種低層 住居専用地域 |
80 | 50 | 約97.9ヘクタール | 10メートル | 3.3% | 0.7% |
第1種中高層 住居専用地域 |
200 | 60 | 約336.9ヘクタール | - | 11.2% | 2.5% |
第2種中高層 住居専用地域 |
200 | 60 | 約87.1ヘクタール | - | 2.9% | 0.7% |
第1種住居地域 | 200 | 60 | 約980.2ヘクタール | - | 32.4% | 7.4% |
第2種住居地域 | 200 | 60 | 約225.2ヘクタール | - | 7.5% | 1.7% |
準住居地域 | 200 | 60 | 約5.5ヘクタール | - | 0.2% | 0.0% |
近隣商業地域 | 200 | 80 | 約131.3ヘクタール | - | 4.4% | 1.0% |
商業地域 | 400 | 80 | 約40.1ヘクタール | - | 1.3% | 0.3% |
準工業地域 | 200 | 60 | 約459.2ヘクタール | - | 15.2% | 3.5% |
工業地域 | 200 | 60 | 約375.1ヘクタール | - | 12.5% | 2.8% |
工業専用地域 | 200 | 60 | 約185.4ヘクタール | - | 6.2% | 1.4% |
合計 | - | - | 約3,012.0ヘクタール | - | 100.0% | 22.7% |
高度利用地区
市街地における土地の合理的かつ健全な高度利用を図るために高度利用地区として指定し、建築物の容積率の最高限度と最低限度、建ペイ率の最高限度、建築面積の最低限度を制限しています。
この制限により、敷地の統合を促進し、エンピツビルを防止して、建築物の大規模化や共同化を図り、さらに建築物の周囲にオープンスペースを確保して、市街地環境の向上を図ることができます。
佐野市における高度利用地区(令和5年3月31日現在)
高度利用地区約0.9ヘクタール
防火地域と準防火地域
火災から生命や財産を守るために防火地域や準防火地域を指定し、建物の構造や材料などを制限しています。防火地域は主として商業地などで建築物の密集した火災危険率の高い市街地について指定し、準防火地域は防火地域に準ずる地域について指定します。
佐野市における防火地域および準防火地域(令和5年3月31日現在)
- 防火地域 -
- 準防火地域約175.4ヘクタール
- この記事に関するお問い合わせ先
更新日:2023年04月01日