田村耕一《鉄釉芍薬文大皿》

更新日:2023年03月30日

田村耕一《鉄釉芍薬文大皿》当館蔵の写真
作品情報
作品名 鉄釉芍薬文大皿
作品名よみ てつゆうしゃくやくもんおおざら
作者名 田村耕一
作者名よみ たむら、こういち
作者生没年 大正7~昭和62年(1918~1987)
制作年 昭和40年(1965)
寸法(センチメートル) 径42.4、高9.1
材質技法・員数 陶磁
備考1  
備考2  
English TAMURA, Koichi

作品解説

安蘇郡犬伏町(現・佐野市)の人形製造卸を営む家に生まれました。東京美術学校(現・東京藝術大学)工芸科図案部で学び、戦後に京都の陶磁器図案研究所で図案の仕事をする傍ら、富本健吉の薫陶を受けて陶芸を志します。帰郷後栃木県窯業指導所の技師職を経て、昭和28年(1953)郷里佐野で築窯しました。同31年(1956)の現代日本陶芸展初出品・初個展の直後から意匠性豊かな作風が評価されており、初期は黒や黄・茶色の鉄釉と鉄絵を中心とする重厚な作風を展開します。同40年代後半から青磁・白磁・辰砂(銅彩)という多彩な色彩を獲得し、華やかな作風に転じました。同61年(1986)、重要無形文化財「鉄絵」保持者。同62年(1987)死去。

本作品は蝋抜き・イッチン描きを併用して、抽象化された芍薬の文様が配置されています。鉄釉による重厚な作風が特徴的な初期の秀作です。

作品展示情報

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佐野市吉澤記念美術館

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