【会期変更】風を聴き、水と暮らす(2020年6月2日~7月5日)

更新日:2020年04月01日

風を聴き水と暮らすチラシオモテ
風を聴き水と暮らすチラシウラ

展覧会情報

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、会期が変更となりました(開会日が5月31日から6月2日に変更)。

会期中の催し物(見学会など)はすべて中止いたします。

トップページの「美術館ご利用の方へのお願い」にご留意の上ご来館くださいますようお願い申し上げます。

今後の開館状況等につきましては当館ホームページ等をご確認ください。

 

風を聴き、水と暮らす

  1.会場:佐野市立吉澤記念美術館

  2.会期:2020年  6月2日(火曜日)~7月5日(日曜日) 会期変更

  3.開館時間:午前9時30分~午後5時

  4.休館日:月曜日

  5.観覧料:一般520円(470円)

    ・()内は20名以上の団体料金

    ・大学生以下・障害者手帳等をお持ちの方とその介添者1名は観覧無料

展覧会の概要

佐野(安蘇郡)を含む両毛地域は、渡良瀬川および支流の恵みと水運で栄えました。秋山川が登場するといわれる万葉集の「下毛野安蘇の河原よ石踏まず空ゆと来ぬよ汝が心告れ」をはじめ、阿曽沼や菊沢川など、佐野の豊かな水の情景が和歌・漢詩に詠まれてきました。本展では、水と共にある風景を描いた絵画作品を、佐野にゆかりの文学作品と共にご紹介します。

また、当地の旧家・吉澤家に伝わった渡辺崋山《風竹図》を修復後初公開します。崋山は桐生・足利を訪れ、渡良瀬川添いの田畑の豊かさを羨むように記述しています。天保飢饉後に吉澤松堂のために描いた《風竹図》には、竹の葉音にさえ民の苦しみを想うという鄭板橋(清代の詩人・墨竹画の名手)による詩を書き添えました。吉澤家はこの画を刻んだ巨大な碑を建てましたが、その碑銘を撰した地元文人・森鴎村は、渡良瀬流域に大きな被害をもたらした足尾鉱毒事件をうたう漢詩「鉱毒歌」を作り、住民救済に奔走した田中正造に深い共感を示しています。

佐野を含む広い地域は、台風による水の被害を受けました。災害からの復興を祈りつつ、この地が長い歴史の中で受けた水の「恵みと災い」について振り返ります。ふるさと・佐野の良さを改めて見直す機会となれば幸いです。

主な展示作品

展示構成

【1】水と暮らす―水と人の風景/佐野をうたう

青木夙夜画「蜀桟道図」『呉船録』上巻より、西田春耕《五湖泛舟図》
松村梅岡ほか《佐野十二詠》朝日森天満宮所蔵、松本哲男《松韻》当館蔵、塚原哲夫《谷中村の田中正造》当館蔵、中根東里「同諸友泛安蘇沼」『東里遺稿』より、福田半香画「菅神廟図」『菅神廟碑銘解』(佐野市郷土博物館蔵)より

【2】風を聴く―墨竹を描き、文雅を愛す/風竹図のメッセージを伝える

渡辺崋山《風竹図》、浩然《承明》、「吉澤氏家世碑拓本」、渡辺崋山《獄中書簡貼交屏風》当館蔵、吉澤松堂「墨竹図」ほか『澹如詩稿』佐野市郷土博物館、高久靄がい《山水図》、森鴎村「砿毒歌」『鴎村先生遺稿』

特別出品

佐野十二詠

松村梅岡(延年)ほか詩《佐野十二詠》朝日森天満宮〔写真は巻頭「佐野十二勝図」(無款)〕

「佐野十二詠」資料(PDF:193KB)

 

【併催】板谷波山・田村耕一の郷土愛

板谷波山《葆光彩磁牡丹文様花瓶》当館蔵、《観音聖像》当館蔵、《鳩杖》

田村耕一《青瓷竹鷺文大壺》

 

・特に記載のないものは、当館所蔵・寄託作品です。

・予告なく内容・展示作品等が変更となる場合がございます。あらかじめご了承ください。

会期中の催し物

【中止】願いを石に刻んで伝える―展示解説・吉澤氏家世碑見学会―

学芸員による展示の見どころ解説と《風竹図》が刻まれた碑の見学会です

日時: 6月6日(土曜日)、7月4日(土曜日) 午後1時~午後2時(展示室30分・屋外30分)【中止】

会場:吉澤記念美術館展示室集合

定員:20名(当日先着順・要当日の観覧券)

協力:まちづくり葛生株式会社

【中止】フレスコ壁画見学会

フレスコ壁画見学会(6月13日)【中止】

【中止】作品鑑賞会 ~当館学芸員とご一緒に~

日時:6月13日(土曜日) 午後2時~3時【中止】

場所:美術館展示室(申込不要)

ごいっしょに

佐野市の文化施設等

この記事に関するお問い合わせ先

佐野市吉澤記念美術館

〒327-0501
栃木県佐野市葛生東1-14-30
電話番号:0283-86-2008 ファクス番号:0283-84-3655
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