東と西の蕪村

更新日:2019年10月18日

東と西の蕪村 [伊藤若冲《菜蟲譜》期間限定公開]

終了しました

特別企画展

与謝蕪村「漁夫図」 の写真

与謝蕪村《漁夫図》 個人蔵

特別企画展の詳細
会期 平成28年10月29日(土曜日)~12月11日(日曜日)
会期中の休館日 毎週月曜日(10月31日、11月7日、11月14日、11月21日、11月28日、12月5日は休館)
祝日の翌日(11月4日、11月24日は休館)
開館時間 午前9時30分~午後5時
観覧料 一般510円(20名以上の団体は460円)
大学生以下・障害者手帳等をお持ちの方は観覧無料
(注意)学生証・障害者手帳等をご提示ください。
伊藤若冲《菜蟲譜》
期間限定公開
[原本の展示期間]
平成28年10月29日(土曜日)~11月20日(日曜日)

(注意1)全体の半分程度の展示です。
(注意2)11月8日(火曜日)まで前半部分、11月9日(水曜日)から後半部分を展示する予定です。

(注意)都合により会期・内容が変更となる場合があります。

展覧会の概要

 江戸時代の重要な画家である、伊藤若冲(いとう・じゃくちゅう、1716~1800(寛政12年))と与謝蕪村(よさ・ぶそん、1716~84(天明4年))の生誕300年を記念して開催する展覧会です。
 伊藤若冲の晩年の代表作のひとつ「菜蟲譜」は、佐野市立吉澤記念美術館の代表的な所蔵品です。本年は、すでに「生誕300年 若冲」展(東京都美術館)で多くの方にご覧いただいたところですが、改めてゆっくりご覧いただく機会を設けたいと思います(会期中の一部期間のみ展示)。また会期中には、東京文化財研究所との共同研究によって昨年度新たに製作した複製も初披露いたします。
 もうひとりの与謝蕪村は、俳人として広く親しまれていますが、画家としても、「文人画(南画)」「俳画」という分野を完成させた江戸時代の代表的な存在です。現在の大阪府に生まれ、若冲と同時代の京都で活躍しましたが、20-30歳代にかけて関東に滞在し、俳人・画家としての基礎を築きました。その蕪村の活動を支えたのは、結城・下館(茨城県)・宇都宮(栃木県)の、江戸で共に夜半亭宋阿(早野巴人:栃木県烏山出身)に師事した仲間やその縁者たちでした。
 本展では、関東滞在期に描かれた初期作品や、初めて「蕪村」の号を用いた句集『宇都宮歳旦帖』などを展示し、蕪村の北関東での活動を紹介します。また、蕪村の画風・句風が確立された上方(近畿地方)に戻って以降から最晩年にかけて制作され、蕪村絵画・俳諧の魅力を余すことなく伝える優品も展示します。初公開作品・資料や公開の機会がきわめて少ない作品を中心にご覧いただく大変貴重な機会ですので、お見逃しなくご覧ください。
 「菜の花や月はに日は西に」の句で親しまれる蕪村の、関と関西時代双方の魅力を味わっていただく良い機会となれば幸いです。

(注意)本展覧会の図録を発行しています。くわしくは次のリンクをご覧ください。

主な展示作品

会期中、一部作品の入替を行います。

(注意)蕪村(17点)、若冲(のべ4点)

与謝蕪村 「陶淵明山水図」の写真

与謝蕪村 《陶淵明山水図》個人蔵 (筑西市指定文化財)

与謝蕪村ほか『宇都宮歳旦帖』 の写真

与謝蕪村ほか『宇都宮歳旦帖』
個人蔵(筑西市指定文化財)

与謝蕪村「山水図」の写真

与謝蕪村《山水図》個人蔵

与謝蕪村「桃源図」の写真

与謝蕪村《桃源図》 個人蔵

与謝蕪村「那須七騎」の写真

与謝蕪村《那須七騎》自画賛 個人蔵

伊藤若冲「六歌仙」の写真

伊藤若冲《六歌仙》個人蔵(初公開)

主な展示予定作品

(注意)表示のないものは当館蔵

関東時代

  1. 与謝蕪村「追羽子図」(個人蔵)筑西市指定文化財
  2. 与謝蕪村「漁夫図」(個人蔵)筑西市指定文化財
  3. 与謝蕪村「文徴明八勝図模写」(個人蔵)筑西市指定文化財
  4. 与謝蕪村編『宇都宮歳旦帖』(個人蔵)筑西市指定文化財
  5. 『逸題点取集』個人蔵 (注意)「面白の」百韻ほか
  6. 与謝蕪村「梅花図」(弘経寺)茨城県指定文化財

上方時代

  1. 与謝蕪村「山水図」(個人蔵)
  2. 与謝蕪村「水亭売魚夫図」(個人蔵)
  3. 与謝蕪村「那須七騎」自画賛(個人蔵)
  4. 与謝蕪村「春の海/紀の路にも」自画賛
  5. 与謝蕪村「武陵漁父図」
  6. 与謝蕪村「大魯宛書簡」(個人蔵)

伊藤若冲《菜蟲譜》期間限定公開

原本の展示

会期:平成28年10月29日(土曜日)~11月20日(日曜日)
(注意1)全体の半分程度の展示です。
(注意2)11月8日(火曜日)まで前半部分、11月9日(水曜日)から後半部分を展示する予定です。

高精細複製(絹本)の展示

会期:平成28年11月22日(火曜日)~12月11日(日曜日)

伊藤若冲「菜蟲譜」の写真

伊藤若冲《菜蟲譜》(部分)重要文化財 当館蔵

併催「陶芸:東と西の彩磁―板谷波山・楠部彌弌・宮之原謙」

(注意)10点展示

会期中の催し物

特別講演会「関東遊歴時代の蕪村」

(注意1)要事前申し込み くわしくは次のファイルをご覧ください。 終了しました

(注意2)内容:俳文学の視点から、『宇都宮歳旦帖』をはじめとする栃木との関わりを中心に、関東遊歴時代の蕪村の活動を紹介いただきます。

  • 講師:清登典子氏(きよと・のりこ、筑波大学教授)
  • 開催日時:平成28年12月4日(日曜日) 午後2時~午後3時
  • 会場:地域交流センター(佐野市立吉澤記念美術館内)
  • 募集定員:一般 50名
  • 参加費:無料(展覧会観覧は観覧券が必要)

MCFオーケストラとちぎメンバーによる「クラリネットとマリンバによるデュオ」

(注意)要事前申し込み くわしくは次のファイルをご覧ください。 終了しました

  • 演奏者:木主 里絵(きぬし・りえ、クラリネット)・澤田 奏恵(さわだ・かなえ、マリンバ)
  • 開催日時:11月19日(土曜日)午後1時~
  • 会場:地域交流センター(佐野市立吉澤記念美術館内)
  • 定員:50名
  • 参加費:無料(展覧会観覧は観覧券が必要)

作品鑑賞会~当館学芸員とご一緒に~

終了しました

  • 日程:11月6日(日曜日)、11月20日(日曜日)、12月3日(土曜日)
  • 場所:美術館展示室(エントランス集合)

自由参加。当日の観覧券が必要です。
当館学芸員が作品解説を行いながら、皆様とご一緒に作品鑑賞を行います。

地域交流センター(美術館内)展覧会関連催事

陶板で作る若冲

終了しました

  • 会期:11月8日(火曜日)~18日(金曜日) (注意)会期が延長になりました
  • 主催:文星芸術大学陶芸専攻
  • 会場:地域交流センター(佐野市立吉澤記念美術館内)
  • 内容:陶芸の彩色技法で伊藤若冲「動植綵絵」のうち4図を原寸大で表現します。

蓮と蕪村と宇都宮

終了しました

  • 会期:12月1日(木曜日)~11日(日曜日)
  • 主催:宇都宮城跡蓮池再生検討委員会
  • 会場:地域交流センター(佐野市立吉澤記念美術館内)
  • 内容:「蕪村の資料と宇都宮蓮池再生検討委員会の活動」などの展示します。

関連講演会

「蓮と蕪村と宇都宮」(注意)要事前申込、参加無料

終了しました

  • 講師:印南洋造氏(いんなみ・ようぞう、宇都宮城跡蓮池再生検討委員会事務局長)
  • 日程:12月10日(土曜日)午後1時30分~
  • 会場:地域交流センター(佐野市立吉澤記念美術館内)

展示について

予告なく内容・展示作品等が変更となる場合があります。あらかじめご了承下さい。

この記事に関するお問い合わせ先

佐野市吉澤記念美術館

〒327-0501
栃木県佐野市葛生東1-14-30
電話番号:0283-86-2008 ファクス番号:0283-84-3655
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