山上の遺構の調査

石垣に梯子をたてかけ石垣の状態を観察している調査員の写真

本丸・二の丸には、唐沢山城を象徴する見事な高石垣が、巡らされています。一番高い所では8メートルにもなり、平成19年にはこれらの石垣を測量して図面化しました。

その結果、石垣は二の丸、本丸南西、引局(ひきつぼね)西側など、少なくとも3カ所で積み方の手法に違いが認められました。これらは、石工(いしく)集団の違いや時期の差を示している可能性があります。さらに、これまで不明とされてきた裏込石(うらごめいし)(石垣の裏側に詰める小石)の存在も確認されました。

また、現況を観察すると、本丸の北部外縁、二の丸の西部から南部外縁にかけて広く石垣が崩れていて、一部は根石部分も失われていました。廃城の際、壊された部分もあるようですが、多くは長い年月の間に崩れたようです。

今後、修理や整備が必要になってくると思われます。

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更新日:2019年12月02日